日本で大規模なネットワーク障害が発生
【2017年8月25日】
2017年8月25日正午すぎ(UTC+9)から、日本国内の各地でインターネットに接続できなくなるネットワーク障害が発生した[1]。NTTコミュニケーションズとKDDIのネットワーク回線に障害が発生したという[2]。
NTTコミュニケーションズが運営するプロバイダであるOCNで[2]12時15分ごろから障害が発生し[3]、一部で断続的にインターネットを利用できないトラブルが発生した[2]。このトラブルは12時54分に復旧している[3]。OCNは法人の契約数が48万を超えており、これらの企業のホームページにアクセスできないというトラブルも発生した[2]。また、KDDIではインターネット接続サービスの一部が12時24分ごろから12時39分ごろまで障害が発生した[3]。
ネット証券の大手である楽天証券では、インターネット上で取引するための画面にログインしにくくなるトラブルが12時25分ごろより発生した[2]。これに対し、楽天証券はホームページに「現在ログインしづらい状況が発生しています」と表示した[1]。また、ネット銀行であるじぶん銀行やジャパンネット銀行にもログインがしづらい状態が発生。りそなホールディングス傘下の銀行であるりそな銀行、りそな銀行埼玉、近畿大阪銀行では個人向けインターネットバンキングのサイトに一時的にログインしづらくなる状態が発生した[2]。東日本旅客鉄道では、携帯電話で運賃を自動精算できる「モバイルsuica」も使いづらい状況になっているという[2]。任天堂はオンラインゲームで接続障害が発生していることに対し、ホームページに「一部のお客様に関し、サービスの提供ができない状態となっております」と案内を表示したという[1]。
その一方、25日午後1時時点では公共機関であるJRや関西国際空港などのシステムにトラブルは確認されていない。また、大阪取引所での取引も通常通りに行われた[1]。
総務省は情報の収集を行い、情報セキュリティ会社であるトレンドマイクロも「情報収集をしている」と話している[1]。NTTコミュニケーションズ、KDDIの両社はネットワークのもとである基幹回線に問題が生じたとみて調査を行っている[2]。