新生ゆうパックで遅配相次ぐ - ペリカン便との事業統合で

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
静岡県島田市の代理店に掲げられた「ゆうパック」の宣伝の幟 CC BY 2.0
神奈川県東高島貨物駅構内に掲げられた「JPエクスプレス」と「ペリカン便」の連携を宣伝する幟 CC BY 3.0
神奈川県東高島貨物駅構内に停車中の「ペリカン便」配送車。側面に「JPエクスプレス」のステッカーが貼られている CC BY 3.0
郵便局の集配車 側面に「ゆうパック維新」と書かれたステッカーが貼られている 大阪市の徳庵駅前郵便局で GFDL

【2010年7月4日】

日経新聞によると、日本郵便宅配便事業「ゆうパック」の荷物の配達が首都圏など一部地域で遅れていることが7月3日(UTC+9 以下同)までに明らかになった。これは日本通運の宅配便事業・「ペリカン便」をこの7月1日から事業を統合・吸収したことで荷物が大幅に増えて中継拠点で混乱が生じているという。しかし、朝日新聞によると日本郵便は「遅配の全体像を把握できてない」として7月3日夜の段階でも遅配の事実を公にしていない。

朝日によると、ゆうパックは郵便局や代理店などの地域ごとの窓口で扱い、その後は都道府県ごとに拠点支店に集められて仕分けられる。日本郵便によると、新東京支店(江東区)などの拠点支店で作業に遅れが発生している。その影響で地方から首都圏・関西圏に向けて配送されるはずの生ものを含む荷物の多くが指定された期日に届かないという状態になっている。このペリカン便との統合によって荷物量が1日当たり約60万個から約107万個に、荷物の扱い店も約7万4000店舗から13万4000店舗に膨らんだ。特に7月はお中元の集配があったり、7月11日の参議院選挙投開票を目前として選挙関係の荷物も取り扱いが増えたことも影響しているという。

また毎日新聞によると、統合されたペリカン便を扱った従業員がゆうパックの作業の手順がなれていないため、集配に数時間から1日程度の遅れが出てしまい、人員配置の見直しや配送トラックの増大で正常化を図っている。

情報源[編集]