抗議集団が警察の進入を排除—カナダ・オンタリオ州カレドニア
【2006年4月23日】
カナダ・オンタリオ州警察 (OPP) は20日午前5時前(UTC-4、日本時間午後6時前)、銃、テーザー銃、催涙ガス、トウガラシスプレーで装備し、数十人のイロコイ連邦派抗議集団が過去52日間占領していた地域を攻撃した。(訳注:抗議集団は、この土地が1784年に先住民に対し払い下げられた土地だと主張している。これに対し、政府側は、1841年に高速道路用地として収容されていると主張している。)
「人々はトウガラシスプレーをかけられた。別の男性はテーザー銃で背中を撃たれた。そして、より多くの警察官が戻ってくるだろうと言われた。」と、抗議集団のヘイゼル・ヒルは言った。
「警察は地域を完全にうじゃうじゃと埋め尽くしていた。」と抗議集団のマイク・デスロッチスは言い、警官は銃を抜いて入ってきたと言い足した。弾丸は全く撃たれなかった。
「いろいろな道から彼らは集まってきたので、あてずっぽうでも何人の警官がいたのか言うことができない。」別の男性、クライド・パウレスは言った。占領がはじまってからずっと、抗議集団は武装をしていなかった。
OPP副局長モーリス・パイロンは、抗議集団が呼び入れた援軍が警察を後退させる前に、16人を逮捕したことを確認した。抗議集団のスポークスウーマン、ジェニー・ジェーミソンは、「私たちは準備ができています。どんなにそれに時間がかかってもいいように。」と、対立が終わっていないことを断言した。
抗議集団は、警察にさらに侵入されることを防ごうと、道を塞ぐためにタイヤを燃やして大きな火を熾した。また、道をまたぐようにダンプカーを停め、バリケードを作った。
抗議集団は、より多くのネイティブ・アメリカンが、近い将来彼らを支持してくれるだろうと期待している。
英語版ウィキニュース記事の翻訳です。
出典
[編集]- "Native protesters push back when police move in". Globe and Mail, 20 April 2006
- Ontario Provincial Police "Protesters Removed From Caledonia Housing Development". issued via Canada News Wire, 20 April 2006
- Peter Edwards "Natives flood occupation site". Toronto Star, 20 April 2006
- "Police clash with native protesters at Ont. site". CTV News, 20 April 2006