小笠原諸島の海底火山が噴火、軽石を大量に放出
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【2021年10月25日】
気象庁と産業技術総合研究所によると、8月13日5時57分ごろ[1]に小笠原諸島の福徳岡ノ場(東京からは1300km)という海底火山の噴火により放出された大量の軽石が、この頃相次いで沖縄県・鹿児島県(東京からは1400km)に漂着している[2]。
- 10月4日 - 沖縄県北大東島、南大東島に漂着
- 10月10日 - 鹿児島県喜界町の東海岸に漂着
- 10月11日 - 鹿児島県奄美大島に漂着
- 10月13〜14日 - 沖縄本島、久米島、鹿児島県与論島での漂着を確認
- 10月16日 - 沖縄県国頭村に漂着
漂着した軽石は直径3mm〜3cmのものが多いが、中には直径25cmのものもあったという[1]。
これにより、国頭村・辺土名(へんとな)漁港では、船がほとんど出港できていない[2][3]他、生簀の魚が軽石を食べるなどして半数が死んでいるのが見つかった[2]。また、沖縄本島近海で訓練をしていた海上保安庁巡視艇「しまぐも」が海水を用いてエンジンを冷却する設備に軽石が詰まったことにより航行不能になり、僚艦に曳航されて本島中部の港に帰り、けが人はいなかったという[2]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 『福徳岡ノ場火山2021年』 — 産業技術総合研究所・地質調査総合センター, 2021年10月22日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 宮野拓也、光墨祥吾、安田朋起 『沖縄などに大量の軽石漂着 1400キロ離れた海底火山から噴出』 — 朝日新聞, 2021年10月25日
- ↑ 『まるで傷跡沖縄本島沖に軽石漂う』 — RBC琉球放送, 2021年10月25日