富士フイルムが富山化学工業を子会社化へ
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【2008年2月14日】
読売新聞によると、写真用フィルム大手・富士フイルムホールディングス(富士フイルム)は2月13日開催した取締役会で、医薬品メーカー・富山化学工業(本社・東京都)を株式公開買い付け (TOB) による買収で子会社化を目指す方針を決めた。
それによると、富山化学工業が月末に第3者割り当て増資を300億円実施し、そのうち富士フイルムが198億円、現在の筆頭株主である大正製薬が102億円を引き受け、買収総額は1,300億円程度。TOBの成立を待って、富山化学工業は株式の上場廃止となる可能性がある。また富山化学工業に出資している大正製薬の持ち株は売却せず、富士フイルムとの連携により医薬・医療機器の事業を成長戦略の柱にするという。
中日新聞によると、2月13日この3社が会見を行い、富士フイルムの古森重隆社長は「富山化学工業の新薬開発力と富士フイルムの技術を組み合わせて、高い成長が期待できる」と話し、富士フイルムの医薬品事業参画により、医療関連事業の売上高を10年後に1兆円規模を目指すことも明らかにした。
関連ニュース
[編集]- "ビオフェルミン、大正製薬がTOBで子会社化へ"。ウィキニュース、2008年2月14日
出典
[編集]- YOMURI ONLINE(マネー・経済) 『富士フイルムがTOB 富山化学買収へ 医薬事業に参入』 — 読売新聞, 2008年2月13日
- CHUNICHI Web 『医薬、医療分野で相乗効果 富士フイルムら3社長会見』 — 中日新聞, 2008年2月13日