大阪市鶴見区で頼まれて父親を殺害した塗装工少年を逮捕
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【2010年6月13日】 読売新聞関西版によると、6月12日午前9:45ごろ(UTC+9)、大阪市鶴見区のマンションで、このマンションの住人から「父親から殺してくれと頼まれて、殺した」と110番通報があった。鶴見警察署署員が駆けつけたところ、布団の上で仰向けに倒れた無職の男性(44)が見つかり、更にそのそばにポリエチレン袋が置かれていたのも見つかった。男性は病院に搬送されたが死亡した。この後、男性の息子で、塗装工の少年(17)が殺害を認めたため、嘱託殺人の疑いで逮捕した。
朝日新聞によると、鶴見警察署の調べに少年は「父親がポリエチレン袋をかぶって自らの手で絞首したが、苦しがって死に切れなかった。その後父親から『お前が殺してくれ』と頼まれた」と供述しており、父親の死因は窒息死(ちっそくし)と見られている。
毎日新聞によると、父親は肝臓を患うなど体調が悪化しており、ここ最近は寝たきりだったという。今年に入り、父親は近所の飲食店で食事をした際、逮捕された少年に対して「もうしんどいから俺(父親)を殺してくれ」と懇願。これを聞いた飲食店の経営者が「大事な息子に何をさせるんだ!!」とたしなめたといわれている。このため、体調に悩んだ父親が少年に繰り返し殺害を頼んだと見て鶴見警察署は調べている。
情報源
[編集]- YOMIURI ONLINE関西発 『「病気の父に頼まれ殺害」嘱託殺人容疑17歳逮捕…大阪・鶴見』 — 読売新聞大阪本社, 2010年6月12日
- asahi.com 『「父は袋かぶっても死ねず…」嘱託殺人容疑の息子供述』 — 朝日新聞, 2010年6月13日
- 毎日jp(安藤龍朗、向畑泰司) 『嘱託殺人:「苦しむ父、見かねた」容疑の少年』 — 毎日新聞, 2010年6月13日