大相撲・琴欧洲初優勝 ヨーロッパ出身力士初の快挙

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初優勝を決定した琴欧洲(2006年春場所=大阪で。cc-by-sa-2.5)

【2008年5月25日】

産経新聞によると、両国国技館で行われた日本の大相撲夏場所の14日目・5月24日に、琴欧洲が13勝目を挙げてヨーロッパ出身力士として史上初めての優勝を決めた。外国人力士の優勝は7人目である。

琴欧洲はこの日、安馬を送り倒して勝ったものである。初土俵から34場所目での幕ノ内初優勝決定は、幕下付出しでデビューした力士以外では年間6回の本場所になって以後は史上7位。また朝青龍白鵬以外の力士が優勝するのは2006年初場所における栃東(引退)以来14場所ぶりのことである。

産経新聞によると、近年の日本の大相撲界はモンゴル出身の32人を筆頭として59人の外国出身力士がおり、そのうち十両以上のいわゆる関取が22人、更に幕ノ内力士は16人もいる。その為、2002年2月以後「外国人力士は1部屋につき原則1人のみ入門を許可する」規制が設けられた。日本人の多くは相撲離れが深刻で素質のある若手の多くは他の競技へ転向する中、外国人力士はモンゴル相撲レスリング等から転向する事例が多く、ハングリー精神旺盛な面もあるといわれている。ある日本人力士は「体や力強さには埋められない差がある。相撲の上手さで外国人と渡り合うことは出来るが、あの身体で相撲の技術を身につけられてしまうと日本人はどうしようもない」と嘆いているという。

中国新聞によると、この日会場には琴欧洲の実父・ステファン・マハリャノフさん(52歳)がブルガリアから応援に駆けつけて祝福し、取り組み後、ステファンさんはブルガリア国旗の小旗を振って祝福。支度部屋で琴欧洲に「緊張した。気持ちいい。最高だよ」と言葉をかけて感激したという。また病気のためこの日来日できなかった実母のツエッツアさん(47歳)が同国で「とてもうれしいです」と喜んでいる。ツエッツアさんは、インターネットパソコン通信)でその取り組みを見ており、また場所中も琴欧洲と連絡を取り合っていた。7月に愛知県である名古屋場所の成績によっては横綱に昇進できる可能性もあるが、ツエッツアさんは「まだ(横綱なんて)考えられません」といわれた。

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