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埼玉新聞で虚偽記事

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2005年11月4日】 11月3日から4日にかけての読売新聞など報道機関各社によると、埼玉新聞社は3日、実際には中止で開催されていなかった運動会が開催されたとする嘘の記事を掲載したとして、野口晴久編集局長の更迭、並びに丸山晃社長の編集主幹解任の人事を発表するとともに、同日付の朝刊紙面にお詫び文を掲載した。またこの記事を執筆した県東部総局所属の29歳の男性記者は、退職願いを提出し受理された。

問題の記事は10月22日付朝刊・地域面に掲載した杉戸町の町民運動会に関する記事。当初同町では10月9日に運動会を開催する予定となっていたが、雨天のため中止になった。しかし、それを開催したとする記事と写真を掲載し、その記事に町民のコメントとされる文も掲載されていた。

読売によると、埼玉新聞の調べでは、男性記者は運動会が開催されたかどうかの確認をしないままに、杉戸町が事前に配った運動会関係の資料を基に記事を作成・執筆し、また2004年の同大会の写真も使用した。その後杉戸町の関係者からの指摘により掲載した記事が虚偽のものであることが判明した。埼玉新聞社は、翌23日付の朝刊にお詫び文を掲載した。

朝日によると、男性記者について埼玉新聞は「懲戒処分にすることも検討したが本人が退職願いを提出したため責任を取ったものと判断した」としている。


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