商工ローン最大手「SFCG=旧・商工ファンド」が倒産
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【2009年2月25日】
毎日新聞によると、商工ローン大手・SFCG(旧社名・商工ファンド)が2月23日(UTC+9)民事再生法の適用申請を東京地方裁判所に行い、受理され、経営破たんした。負債総額3380億4000万円で、帝国データーバンクの調べでは2009年現時点において、最大の倒産であるという。
読売新聞と毎日新聞によるとSFGCは商工ファンドとして1978年に創業。主に中小企業向けの高利融資を行っており、現在5万件もの会社と取引を行っている。しかし、債務者に対する強引な返済取立てが社会問題となった。2002年に現社名に変更したが、2006年12月に貸金業法が改正されてから、「過払い金」の返還請求が相次いだ他、2008年後半からの金融危機の影響による資金調達の悪化も原因となり、経営に行き詰まったという。毎日新聞によると、申し立て代理人の阿部信一郎弁護士は「数百万円の過払い金返還請求が出ているが、100%弁済することは困難」と記者会見で話している。
また東京新聞によると、SFGCは倒産直前の2月20日に大島健伸社長兼会長が社長兼任を解いて代表権の無い会長に専念。小笠原充副社長が社長に昇格する人事を発表していたばかりだったという。大島会長は「関係者に多大なご迷惑をおかけすることになり申し訳ない」と謝罪。また今後は新たなスポンサーを探して経営再建を目指すとしている。また東京証券取引所は2月23日にSFGCを上場廃止とするための「整理銘柄」に移動すると発表した。
出典
[編集]- 大場伸也 『SFCG:再生法申請 旧商工ファンド、負債総額3380億円』 — 毎日新聞社, 2009年2月23日東京夕刊
- 『旧商工ファンド破綻 「SFCG」負債総額3380億円』 — 読売新聞社, 2009年2月23日
- 『商工ローンSFCG破綻 金利返還で経営悪化 負債総額3380億円』 — 中日新聞社, 2009年2月23日夕刊