史上初めて7月の台風発生がゼロになるか
表示
【2020年7月26日】
今年は、現時点で台風がまだ2つしか発生していない。5月と6月にそれぞれ1個ずつが発生したのみで、既に7月下旬に至るが、7月になってから台風の発生は一切ない。ウェザーニュースの見解では、現時点では7月31日までに台風が発生する可能性は低く、次の台風発生は早くとも8月に突入してからになる可能性が高いという[1]。もしも7月中に台風が1個も発生せずに終わった場合、7月の台風発生がゼロに終わるのは、1951年からの統計史上初となる[2]。
これまで、その年の最初の台風(台風1号)の発生が7月にまで遅れた例はあるが(例:2016年・1998年)、7月中の台風発生がゼロというのは前例がない。 ウェザーニュースによれば、今年の7月は平年よりもインド洋の海水温が高く、これによって太平洋高気圧が平年よりも西側に強まっているため、北西太平洋は台風が発生しづらい状態であるという。
今年は、台風1号の発生日時が5月12日と統計史上8番目に遅く[3]、これまでも台風の発生が少ない状態は続いていた。しかしその一方で、このような状態が続くのは7月が終わるまでで、8月以降は台風の発生が増加する可能性があるという指摘もある[4][5]。
出典
[編集]- ↑ 『7月に台風発生ゼロだと統計史上初』 — ウェザーニュース, 2020年7月26日
- ↑ 『7月に台風発生ゼロだと統計史上初 大雨の原因と関連か』 — ウェザーニュース, 2020年7月26日
- ↑ 『台風1号が発生 過去8番目の遅さ』 — 日経新聞, 2020年7月26日
- ↑ 『台風傾向2020』 — ウェザーニュース, 2020年7月26日
- ↑ 『観測史上初 台風発生のない7月となる可能性』 — 日本気象協会, 2020年7月26日