台湾、チャドと断交
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【2006年8月7日】
台湾(中華民国)は5日、これまで国交があったチャドが中華人民共和国と国交を樹立すると決めたのを受けて、同国と断交した。
台湾国際放送によると、5日午後10時(UTC+8、日本時間午後11時)ごろにチャド政府から中華人民共和国との国交を樹立したとの通知を受け、中華民国政府は同国との断交を決定し、6日朝発表した。
一方新華社によると、北京では6日夜(UTC+8)、チャドのアフマド・アッラーンミ大使と中国の李肇星外相が署名を行い国交が再開された。
チャドは1972年に中華人民共和国と国交を樹立、1997年に同国と断交して台湾と国交を結んでいる。
ウィキペディア日本語版によると台湾が国交を持つ国は、バチカンやアフリカ・オセアニア・中米の各国の計24か国となった。一方新華社によると中国が国交を持つ国は、計169か国となった。
毎日新聞は、チャドは産油国であることから、断交により台湾が打撃を受けるだろうとしている。また中華人民共和国はこのところ、アフリカ諸国との関係を深める動きが強くなってきているという。
台湾国際放送によると、台湾外交部(外務省)の呂慶龍スポークスマンは、チャドが中華人民共和国と国交を樹立したのは、中華人民共和国の圧力によるものだとして遺憾の意を表明した。
出典
[編集]- 『台湾:アフリカ・チャドと断交、産油国失い打撃--中国との国交樹立受け』 — 毎日新聞, 2006年8月7日
- 『中華民国、チャド共和国と国交断絶』 — 台湾国際放送, 2006年8月6日
- "China, Chad resume diplomatic ties"。新華社通信、2006年8月6日。
- 『中華民国の政治』 — ウィキペディア日本語版, 2006年8月6日 15:38の版