厚木市、「心霊スポット」とされた旧病院跡地を買収 公園として整備へ
【2010年5月1日】
神奈川県厚木市は4月30日(UTC+9)、「心霊スポット」として取り上げられ、廃墟となった状態で放置されていた市内の旧厚木恵心病院跡地を公売で落札し、取得したことを発表した[1][2][3]。
同地は火災や不法投棄[2]、強盗事件の発生などが問題になっており[3]、市では年内に建物を撤去し[2]、将来的には公園として整備することを検討していくという[1][2][3]。市担当者によると、「治安上の理由のために自治体が土地を買収するのは珍しい」という[3]。
厚木市によると、同病院は1979年に開設[1][3]。経営者の交代を経て厚木恵心病院となり[1]、1997年に経営が休止[1][2][3]。建物は医療器具が残されたまま放置された[2][3]。
その後、侵入者による落書きやごみの不法投棄などで荒廃が進み[1][3]、国道129号沿いに位置して目立つことなどから[1]、テレビやインターネットで「心霊スポット」として取り上げられた[1][2][3]。これまでに、市が確認できる限りで4件の火災が発生しており、昨年9月には肝試しに訪れた少年グループが別の少年グループに襲われて現金を奪われる強盗事件も発生していた[1][3]。
地元住民からの苦情を受け、厚木市では買収などの対策を検討してきたが、権利関係が複雑であったために難航してきた[1][2][3]。最近になり、大阪府能勢町の[3]宗教法人が所有していた同地が、税金滞納のため[1][2]同府堺市により差し押さえとなり公売にかけられたため[1][2][3]、厚木市は4月23日に行われた公売に単独で応札[3]、1263万円で落札した[1][2][3]。なお、建物撤去の費用は市負担となるという[1]。
厚木市では、30日から同地の24時間体制での警備を行うほか、建物に仮囲いを施し、侵入者を防ぐとしている[1][3]。同地周辺は、市による防災機能をもつ公園の計画があり、その用地として利用することを検討していくという[1][3]。
厚木市の小林常良市長は記者会見で、「周辺住民からの要望も非常に多かった。肩の荷がひとつ下りたような安堵感を覚える」と述べた[3]。
情報源
[編集]本ニュースは「神奈川新聞」と「共同通信」、「読売新聞」の以下の報道を情報源としている。
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 カナロコ ローカルニュース 『”心霊スポット”の旧病院跡地を厚木市が取得/神奈川』 — 神奈川新聞社, 2010年4月30日
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 47NEWS 『「心霊スポット」を公園に 厚木市、病院跡地を取得』 — 共同通信社, 2010年4月30日
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