千円札4万枚に印刷ミス、自動販売機などで使えず
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【2006年5月10日】
国立印刷局滝野川工場で2005年9月から10月にかけて印刷された千円札3万9,500枚が、自動販売機やATMなどで使用できないことが9日、同局の発表で分かった。紙幣として使用することは可能で、日本銀行各店や郵便局で交換ができるという。
日本銀行はホームページ上で、該当する可能性がある紙幣の記番号の一覧を公表している([1])。ただし、この一覧の記番号のものすべてが自販機などで使用できない千円札ではないという。
読売新聞・朝日新聞・毎日新聞によると国立印刷局は、印刷機の不具合などが原因としているが、偽造防止を理由として詳細は明らかにしていない。同局はお詫びを表明すると同時に再発防止に努めるとし、関係職員の処分などを検討している。
今回のような大規模で、不具合のある紙幣が流通したのは初めてのことだという。該当する千円札は、現在流通している千円札約25億枚のうち0.0015%(約6万枚に1枚)を占めるという。
出典
[編集]- 『自動販売機等に通りにくい千円券について』 — 国立印刷局, 2006年5月9日(pdf)
- 『自動販売機等に通りにくい千円券について』 — 日本銀行, 2006年5月9日
- 『自販機・ATMダメの千円札…約4万枚流通、回収せず』 — 読売新聞, 2006年5月10日
- 『自販機やATMで使えぬ千円札、印刷ミスで4万枚流通』 — 朝日新聞, 2006年5月9日
- 『不良千円札:4万枚が流通 自販機やATMで使えず』 — 毎日新聞, 2006年5月9日