副会長を含むFIFA幹部らを汚職の疑いで逮捕
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【2015年5月27日】
汚職とマネーロンダリングの疑いで、アメリカ当局の起訴に基づいて、スイスの司法当局がFIFA・国際サッカー連盟の幹部らを逮捕[1][2][3]。それと同時に、アメリカの司法省はFIFA・国際サッカー連盟の幹部9人と5人の企業の役員を、共謀と汚職の疑いで起訴したと発表[3]。逮捕された7人の身柄は、アメリカへ移される[4]。この中にはケイマン諸島出身であるジェフリー・ウェブとウルグアイ出身のエウヘニオ・フィゲレドの2人のFIFA副会長も含まれている[5]。起訴状によれば、今回明らかになった不正は1991年から続いてきた[6]。
また、アメリカの司法当局では5月27日に、北中米カリブ海サッカー連盟本部の家宅捜索を行った[3]。すでに、かつてのFIFA幹部ら3人とブラジルのマーケティング会社の幹部1人については、公表されていない手続きによって有罪を認めている[6]。
今回の逮捕はアメリカの司法省からの要請に基づくもので[2]、スイス司法省によると、多くのスポーツメディアやスポーツPR会社の関係者が、FIFAや傘下の組織の幹部から賄賂を受け取り[7][8]、その見返りとして、中南米で行われたサッカー大会の試合の放送権に加え、スポンサー権についても便宜を行ったという疑惑がもたれている[9]。また、アメリカに拠点を置く金融機関がこの賄賂の支払いに使われていた[10]。
情報源
[編集]- ↑ ニューヨーク=共同 『スイス当局、汚職疑いでFIFA幹部ら逮捕 米紙報道』 — 日本経済新聞, 2015年5月27日
- ↑ 2.0 2.1 『サッカー=FIFA幹部らを汚職容疑で逮捕、米紙報道』 — トムソン・ロイター, 2015年5月27日
- ↑ 3.0 3.1 3.2 『米当局、FIFA幹部ら14人を汚職で起訴 サッカー連盟本部を捜索』 — フランス通信社, 2015年5月27日
- ↑ 『FIFA幹部ら7人“巨額不正”疑惑 20年以上で123億円』 — テレビ朝日, 2015年5月27日
- ↑ 『逮捕されたFIFA関係者の中に副会長2人』 — 日本放送協会, 2015年5月27日
- ↑ 6.0 6.1 ニューヨーク=中井大助、ジュネーブ=松尾一郎 『FIFA副会長ら7人逮捕 W杯放映権など巡り収賄容疑』 — 朝日新聞, 2015年5月28日
- ↑ 『FIFA汚職疑惑で幹部ら逮捕、本部に家宅捜索 スイス』 — フランス通信社, 2015年5月27日
- ↑ 『FIFA副会長ら14人起訴 贈収賄、24年間で185億円』 — 共同通信社, 2015年5月28日
- ↑ 『FIFA関係者6人逮捕 賄賂受け取った疑い』 — 日本放送協会, 2015年5月27日
- ↑ ジュネーブ=石黒穣 『FIFA副会長ら14人起訴、賄賂180億円超』 — 読売新聞, 2015年5月28日