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兵庫県のラジオ局「Kiss-FM」が民事再生法申請

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2010年4月29日】 兵庫県をサービスエリアとするFMラジオ放送のKiss-FM KOBE(キッスエフエム・神戸)は、4月28日午後5時(UTC+9)に神戸地方裁判所民事再生法申請を行い経営破たんしたことを公式ホームページに発表した。

読売新聞によると、今年2月に売上高6億円の粉飾決済疑惑が明らかになり、第三者割り当て増資を巡り株主と対立。4月15日の臨時株主総会の席で相田勲前社長ら役員3人が解任され、株主の一人で広告代理店社長の横山剛氏が新社長に就任することになった。毎日新聞によると、負債総額は約6億7000万円で、5月中旬までをめどとして新しいスポンサーを探すとしている。また、相田前社長は前述の株主総会での決議は無効だと提訴し、今回の民事再生法申請についても「法人登記上の社長である私は知らない。(再生法)申請は許せない」と読売のインタビューに応えている。

また日刊スポーツによると、全国38のFMラジオ放送局で作る団体全国FM放送協議会(ジャパンFMネットワーク)は今回のKiss-FMの経営破たんを受けて4月30日付を持って同協議会から除名する処分を発表した。Kiss-FMに架空の売り上げ計上があり「社会的な信用を失墜させた」という理由であるが、同ネットワークからの番組供給については5月末までの間猶予期間を設ける。協議会は「Kiss-FMが経営再生して改めて協議会に参加したいならば検討したい」と話している。

神戸新聞によると、放送は継続する見通しである。

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