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元阪神タイガース・掛布氏に借金返済を命令 - 大阪地裁

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2009年9月13日】

読売新聞関西版によると、阪神タイガース元選手で、現在野球評論家掛布雅之氏(54歳)が運営する「株式会社掛布」と「掛布企画」の2つの会社の借入金返済を肩代わりしたとして、大阪市の経営コンサルタント会社が2社に対して支払いを求めたとする訴訟の判決が9月11日(UTC+9大阪地裁で行われ、2社に借入金総額約1億5400万円を支払うように命じる判決を出した。

読売関西版と朝日新聞によると、判決では、この2社は2005年に銀行から合計2億円の融資を受けて、コンサルタント会社が定期預金1億6000万円を担保として提供したが、2007年2月ごろから返済が中断。銀行はまだ返済されていなかった約1億5400万円を担保としていた定期預金から回収していたとされており、2社はその回収の肩代わり分を返還しなかったとして2008年3月に提訴を行った。2社は「2億円は当時2社が実質的に経営していたコンサルタント会社から借り受けていたもので請求権はない」と主張していた。しかし、判決で山田明裁判長は「経営コンサルタント会社は外部から経営にかかわっていただけで、請求権を放棄したとは認められない」として、それを退けて掛布氏側に支払いを命じる判決を出した。

夕刊フジによると、掛布氏は1988年に現役を引退後、飲食店やスポーツショップなど実業家としても活動していたが、その多くの事業は失敗しており、多額の借金を抱えていた。2008年11月には固定資産税住民税の滞納により豊中市の豪邸も差し押さえられたり、更に野球解説の出演契約を結んでいた日本テレビ読売テレビとも突然契約を打ち切られるなど、掛布氏は懐具合が厳しいことをうかがわせていた。掛布氏は夕刊フジのインタビューに「納得いかない。週明けに弁護士と相談して訴訟手続きをとります。事業についても適切に対応しており問題はない」と話している。

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