今年の漢字は「偽」 食品偽装の問題など反映
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【2007年12月18日】
朝日新聞・産経新聞によると、京都市下京区に本部を置く財団法人日本漢字能力検定協会が毎年公募する「今年の漢字」に「偽」が選ばれた。同市東山区の清水寺で12日に発表され、森清範貫主が、縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に大きく「偽」の字を書き記した。
今年は、肉類や菓子類をはじめとする食品の産地・原材料・賞味期限の偽装・改ざんが相次いだ。政治においても年金記録の不備が発覚し、国民の間に募る不安感が反映されたものと朝日・産経両紙はみている。
日本漢字能力検定協会の発表によると、今回の公募では全国から9万816通の応募があった。「偽」は1万6,650票を集め、全応募の2割弱にのぼった。2位以下は「食」「嘘」「疑」と続いた。産経新聞では「2位以降も『偽』と同じ理由で選ばれている」と報じた。
朝日・産経両紙は、森貫主は「日本人の一人として、こういう漢字が選ばれるのは誠に恥ずかしく悲憤にたえない」と話したと報じている。
出典
[編集]- 朝日新聞社 『今年の漢字は「偽」 清水寺貫主「悲憤に堪えない」』 — 朝日新聞社, 2007年12月12日
- 産経新聞社 『今年の漢字は「偽」』 — MSN産経ニュース, 2007年12月12日
- 財団法人日本漢字能力検定協会 『漢検イベント情報』 — 財団法人日本漢字能力検定協会, 2007年12月13日