中央自動車道、笹子トンネルで崩落事故が発生

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
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【2012年12月3日】

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ウィキペディア笹子トンネルに関する記事があります。
笹子トンネル・大月市側の出入り口。右側の上り線で天井盤の崩落事故があった
笹子トンネル断面図の3Dモデル
天井板が崩落した様子の再現

12月2日午前8時過ぎ、中央自動車道上り線の笹子トンネルにて天井の崩落する事故が発生し、中に取り残された9名が死亡した。

事故があったのは、山梨県大月市甲州市をまたがる笹子トンネル(全長4455メートル)の内部。大月市側から1.7キロメートルほどの地点で、天井を支えていた天井板と呼ばれるコンクリート板が崩落し、一時車両火災も発生した。この事故で28歳の銀行員の女性と、37歳の無職女性が怪我をして病院に運ばれたが、命に別条はないという。この事故でワゴン車、冷凍保存トラック、普通乗用車の3台が崩落に巻き込まれ、複数の人間がトンネル内に取り残された[1][2]

28歳の女性はトンネル内で崩落に巻き込まれたレンタカーワゴン車から脱出してきたと言い、「6人で乗っていたが、他の5人の安否はわからない」と話しており、その後の捜索によりこの5人とみられる焼死体がワゴン車の中から発見された[1][2][3]。乗用車には山梨県内の70代男女と60代女性の3人が乗車しており、こちらもこの3人とみられる焼死体が車内から発見された[4]

また、午後0時20分頃、トンネル内に閉じ込められたトラック運転手から「息苦しい」という電話があったと、運転手の同僚による通報が行われた。その後同僚が運転手に電話しても返事はなく、警察と消防が午後10時過ぎに運転手を救出したが、現場で死亡が確認された[1][2][5]。この事故による死者は合計9名となる[4][6]

事故の発生した笹子トンネルは1977年に開通。天井板上部の空間を換気に使用する「横流換気方式」で、最近のトンネルでは用いられない方式だという[7]。崩落した天井板は1枚あたり幅5メートル、奥行き1.2メートル、厚さ8 - 9センチ、重さ1.2トンで、地上から約4.7メートルの地点にて5.3メートルの吊り金具で天井から支えられていた。今回の事故では天井板が数十メートルに渡って数百枚落下したと見られている[1][2]。点検は5年に1回行われており、今年9月から10月にかけて行われた調査で異常は見つからなかったとされる。

事故の影響で中央道上り線の一宮インターチェンジから大月ジャンクションまでの間、下り線は大月ジャンクションから勝沼インターチェンジまでの間が通行止めとなっており[7]、復旧の目処は立っていない[8]

情報源[編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 時事ドットコム 『中央道トンネルで天井崩落、火災=車3台巻き込まれ下敷き-複数遺体確認・山梨』時事通信、2012年12月3日。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 毎日.jp 『中央道トンネル崩落:複数遺体確認 少なくとも6人現場に』毎日新聞、2012年12月2日。
  3. YOMIURI ONLINE 『トンネル天井崩落、3人死亡・運転手は心肺停止』読売新聞、2012年12月2日。
  4. 4.0 4.1 朝日新聞デジタル 『笹子トンネル事故、死者9人に 乗用車から3人の焼死体』朝日新聞、2012年12月3日。
  5. 毎日.jp 『中央道トンネル崩落:男性1人を救出も死亡確認』毎日新聞、2012年12月2日。
  6. msn産経ニュース 『死者9人に 都内と山梨の男女か』産経新聞、2012年12月3日。
  7. 7.0 7.1 毎日.jp 『中央道トンネル崩壊:7人取り残された可能性…天井板崩落』毎日新聞、2012年12月2日。
  8. 日本経済新聞 『トンネル崩落、復旧のメド立たず 死者9人』日経新聞、2012年12月3日。

外部リンク[編集]

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