マーリンズ・イチロー選手、MLB史上30人目の3000本安打を達成
【2016年8月8日】
メジャーリーグベースボール(MLB)マイアミ・マーリンズのイチロー選手は現地時間の7日に行われたコロラド・ロッキーズ戦で、MLBで30人目となる通算3000本安打を達成した。7日の試合でイチロー選手はスタメン出場(6番センター)、第1打席は空振り三振、第2打席はピッチャーゴロ、第3打席はショートゴロとなったものの[1]、第4打席でライト方向を越え[1]フェンス直撃となる3ベースヒットを打ち、3000本安打を達成した[2]。試合は10-7でマーリンズが勝利した[1]。イチロー選手は試合後に、「3000本安打を達成して思い出したのは、きっかけを作ってくれた仰木彬監督(元オリックス)のこと」と語り、「達成した瞬間にチームメート等が喜んでくれた。僕が何かをすることで他人が喜んでくれることが何より大事だと再認識した。」とコメントしている[3]。
記録達成を受けて、王貞治氏は「アメリカでも認めざるをえない本当の意味での金字塔。日本球界にとっても誇らしくすばらしい記録。イチロー君、いや、イチローさん、気の済むまで野球をやってください。」とコメントしている[4]。また、張本勲氏は「文化や環境が違う異国で3000本安打を達成した。まさに大あっぱれ。」とコメントした上で、「仮に高卒でMLBでプレーしていれば、5000本安打は打っていたのでは無いか。」とコメントしている[5]。イチロー選手と共にプレーしていたこともあるMLBシカゴ・カブスの川崎宗則選手は「イチロー先輩おめでとうございます。これからも先輩目指して頑張ります。」と祝福、MLBで3465本安打を達成しヤンキースでチームメートだったデレク・ジーター氏は「友人であり、チームメートだったイチロー選手が3000本安打を達成したことを祝福したい。イチロー選手と対戦する楽しさ、共に戦う栄誉も味わうことができた。イチロー選手は真のプロフェッショナルで、3000本安打は彼が作る金字塔の1つにすぎない」とコメントしている[4]。
イチロー選手(本名:鈴木一朗)は、愛知県出身の42歳。1992年に、愛知工業大学附属名電高等学校からオリックスにドラフト4位で入団[6]、日本では1994年から7年連続で首位打者を獲得[4]、9年間で1278本安打を打った[6]。その後、2001年にポスティングシステムでMLBシアトル・マリナーズに移籍[6]、1年目から242本安打を達成し新人としての最多記録を更新、首位打者と盗塁王も獲得していた。2004年にも262安打でMLBシーズン最多記録を更新、首位打者を再び獲得していた。また、2005年にMLBで3番目の早さ(696試合)で1000本安打を達成、2009年に2000本安打を達成していた[4]。2012年シーズンの途中からはニューヨーク・ヤンキースに移籍、2015年からはマーリンズに所属し[6]、2016年6月15日には日米通算で4257本安打を達成、MLB最多記録を上回っていた[4]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 『イチロー 涙の3000安打 メジャー史上30人目』 — 日刊スポーツ, 2016年8月8日
- ↑ 『イチロー三塁打で決めた!メジャー通算3000安打!史上30人目』 — スポーツニッポン, 2016年8月8日
- ↑ デンバー(米コロラド州)=篠山正幸 『イチロー、大リーグ通算3000安打達成』 — 日本経済新聞, 2016年8月8日
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 『イチロー 通算3000本安打達成 大リーグ史上30人目』 — 日本放送協会, 2016年8月8日
- ↑ 『張本氏「大あっぱれ」/イチロー祝福コメント一覧』 — 日刊スポーツ, 2016年8月8日
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 デンバー(米コロラド州)田中義郎 『イチロー3000安打達成 史上30人目』 — 毎日新聞, 2016年8月8日