マラウイ、さらに人道的食糧支援を要請

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
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【2005年10月16日】

アフリカの衛星写真
マラウイの位置

マラウイのビング・ワ・ムタリカ大統領は、同国で起きている大規模な食糧危機を国家的災害と宣言した。15日のBBCが伝えた。宣言はテレビおよびラジオ演説で全国に放送された演説のなかで行われた。この宣言は、政界の反対者やマラウイのキリスト教団体などから殺到した批判をやわらげるために出された。ムタリカ大統領は、飢餓に関係する病気で死亡者が出ているとする報告を否定したことでも批判されていた。国際連合の世界食糧計画ではこの宣言を歓迎し、大統領がようやく事態の深刻さを認めたとしている。国連では来年500万人が支援を必要とすると見積もっている。

大統領はマラウイの28州すべてが食糧不足の影響を受けていると認めた。またすでに南アフリカ共和国から輸入された30万トンの食糧に加え、追加で14万4,000トンが必要だとした。

「国民の生命に影響を及ぼす国家的災害にわれわれは直面している」と大統領は語った。

食糧不足は、マラウイが蒙っているこの10年間で最低の収穫高とともに蔓延するHIV/AIDSのためだといわれている。マラウイは内陸国であり、その経済はほとんどすべてを農業に依存している。したがって収穫高の低下は国民に多大な影響を与える。国民のほとんどは自ら収穫した農作物で生活している。加えて、1980年代半ばから1990年代に、マラウイはモザンビークから100万人以上の難民を受け入れてきた。このことはマラウイの経済に大きな圧迫を与える一方、外国からの援助を受け入れるきっかけともなった。

国連は世界銀行国際通貨基金(IMF)のプログラムを通じ、マラウイの経済の建て直しを図っている。

国際援助機関は、この食糧危機に対処するため、緊急体制を組んできた。ユニセフ東南アフリカ地域事務局のペル・エンゲバク事務局長は「栄養失調の子どもの数は、通常危機的とされる状況の数倍に達している」と述べた。

現在の食糧危機は、3年前の食糧危機よりさらにひどくなるだろうと予測されている。複数の支援団体とマラウイ保健省が運営する栄養改善センターへの入所者は、25%増加している。

キリスト教団体も支援活動を展開している。22教団からなるマラウイキリスト教協議会は、政府に対応を求めて働きかけてきた。食糧危機に加え、マティヤ・ンクホマ牧師は、国内の政治的不安定が問題だとしている。

食糧危機はマラウイ一国のみに留まらない。国連では南部アフリカで1,200万人に支援が必要だと見積もっている。

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