マナー守れぬ鉄道ファンが列車を止める 相次ぐ運行妨害
表示
【2010年2月22日】
2月20日午後5時ごろ(UTC+9 以下同)、JR東海道線の草津駅付近で、線路敷地内に三脚を立てた男性がいるのを網干発米原行き快速電車に乗り合わせたJR西日本の社員が気づき、快速電車が緊急停車した。この影響でJR東海道線の上下線で6本に最大約10分の遅れが出た[1][2][3]。
JR西日本によると、この時間はお座敷列車『あすか』が「草津線全線開通120年」を記念するイベント運行を終え、京都方面に向かって通過する予定で、男性は列車を撮影しようと線路敷地内に侵入した鉄道ファン(いわゆる撮り鉄[2])とみられている。JR西日本の社員が注意しようと快速電車を降りたところ、男性は逃走した[1][2][3]。
2月14日午前10時半から午前11時半ごろにも、JR関西線河内堅上駅付近で『あすか』を撮影しようとした鉄道ファンが線路内に侵入し、走行中の快速電車が緊急停止し、一時運転を見合わせる事態が起こった[2][3]。このときはJR関西線の上下線で19本が運休、26本に最大39分遅れなどの影響が出た。[4][5]このためJR西日本では柏原警察署へ被害届けを提出する方針を固めたばかりだった。[5]
交友社が発行する鉄道雑誌の『鉄道ファン』編集部は、2月17日、自社ホームページ上で読者へのお願いとお知らせを掲載した[4]。この中で編集部は「列車を止めることは迷惑であり、犯罪行為なので許されることではない」として「ルールとマナーを守って鉄道趣味を愛して欲しい」とコメントしている[6]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 産経新聞 『撮り鉄?電車止める 上下5本遅れ 3500人影響』 — 産経新聞, 2010年2月21日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 共同通信 『また鉄道ファン電車止める 滋賀・JR草津駅近く』 — 47NEWS, 2010年2月21日
- ↑ 3.0 3.1 3.2 読売新聞 『「撮り鉄」また快速止める お座敷列車狙い?線路敷地に侵入…草津』 — 読売新聞, 2010年2月21日
- ↑ 4.0 4.1 J-CAST 『鉄道ファンの線路侵入 鉄道雑誌も「犯罪」と警告』 — ジェイ・キャスト, 2010年2月20日
- ↑ 5.0 5.1 産経新聞 『「撮り鉄」の運行妨害でJR西日本が異例の被害届提出へ』 — 産経新聞, 2010年2月16日
- ↑ 鉄道ファン編集部 『『鉄道ファン』編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ』 — 交友社, 2010年2月17日