ブリティッシュ・エアウェイズのボーイング777がロンドン・ヒースロー空港で着陸に失敗

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2008年1月18日】

事故直後の様子

読売新聞など報道各社によると、17日(西ヨーロッパ時間=UTC)昼ごろ北京ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)38便(ボーイング777-200ER型機、乗客乗員152人)がロンドン・ヒースロー空港着陸に失敗し、朝日新聞によると18人が軽症を負った。事故が起きた時間は、BBCによると現地時間午後0時42分(日本時間17日午後9時42分)、朝日新聞によると午後0時40分ごろ、毎日新聞によると同じく午後0時45分ごろ。BBCによると、同日機長らが同席して開かれた記者会見で、乗客乗員含め死者はなかったとBAは発表した。

朝日新聞によると、BA機は滑走路手前の芝生部分に着地した後、機体を数百メートル引きずってから停止した。毎日新聞によると事故機は左主翼付け根部分を破損した。

日本経済新聞によると、事故機はエンジンの出力を失って電子機器が作動しない状態で、滑空しながら緊急着陸を試んでいたとしている。事故原因はわかっていない。

BBCによると、事故当時操縦していたのは副操縦士のジョン・カワードさんだった。ピーター・バーキル機長はカワード副操縦士を含め、「最高の水準の技量とプロフェッショナルな姿勢を示した」と乗員を称えた。バーキル機長は20年近い経験を持つベテランだった。

NHKによると、この事故の影響でヒースロー空港の南側の滑走路は約2時間閉鎖され、200便以上に影響が出た。また、影響を受けた便の中には中国訪問のためにイギリスのゴードン・ブラウン首相が乗っていた旅客機もあった。BBCによると事故機とブラウン首相の搭乗機の距離は1000メートルほどだった。ブラウン首相は大惨事を防いだ乗員のプロフェッショナルな仕事ぶりを称えた。

BBCによると、ボーイング777は1995年の就航以来重大事故を起こしておらず、専門家の間では非常に信頼性の高い機種と考えられていた。

出典[編集]