ブッシュ米大統領、マイヤー氏を米連邦最高裁判事に指名

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
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【2005年10月6日】

マイヤー氏(左)の連邦最高裁判事への指名を発表するブッシュ米大統領(右)、ホワイトハウスにて

ブッシュ米大統領は3日、ハリエット・エラン・マイヤー氏をサンドラ・デイ・オコナー前連邦最高裁判事の後任に指名した。オコナー元判事は今年7月1日に引退を表明していた。

ブッシュ大統領は元々ジョン・ロバーツ氏をオコナー元判事の後任に指名したが、ウィリアム・レンクィスト前連邦最高裁長官の死去に伴い、ロバーツ氏を後任の最高裁長官に改めて指名した。ロバーツ氏は先頃最高裁長官に就任したばかりである。

マイヤー氏の指名はそれほど驚くべきものではない。上院の民主党・共和党の両党はマイヤー氏を指名候補として提案していたと報道されている。またマイヤー氏はブッシュ大統領直属の指名候補選定チームの座長を務めていた。これは、2000年にディック・チェイニー氏が副大統領候補に指名されたとき、副大統領候補選定チームを率いていたことによく似ている。

マイヤー氏は、南メソジスト大学卒。数学と法学で学士号をとり、1972年から1999年まで弁護士として活動した。ダラス市議会議員およびテキサス州宝くじ委員会の議長を一期務めている。2000年にブッシュ大統領が当選して後は、行政府のいろいろな役職を経て、現在は大統領法律顧問を務めている。

マイヤー氏の指名には批判もある。マイヤー氏が判事としての経験がなく、連邦最高裁での裁判の経験もないことが指摘されている。これに対して大統領側は、レンクィスト前連邦最高裁長官を含め、過去36人の最高裁判事は、最高裁判事に指名されるまで司法職の経験がなかったことを指摘している。また大統領側は、1933年以来任命された連邦最高裁判事34人のうち10人が、政府内での仕事を前職としていたことにも触れた。

上院での聴聞会は、10月6日東部夏時間午後2時半から開始の予定である。

ロバーツ長官は上院で賛成78、反対22で承認された。ここ数十年の連邦最高裁判事の聴聞会は、最高裁を構成する裁判官の立場が偏らないようにしようと政治家が考えることで、どんどんと論議を呼ぶものになってきている。1993年のルース・ベーダー・ギンズバーグ判事は賛成96、反対3で承認されたが、1991年のクラレンス・トーマス判事は賛成52対反対48で承認された。この票差は議会内の共和・民主両党の議席配分にほとんど対応している。

ウェブサイトjusticemiers.comでは、指名されたマイヤー氏を応援するバナー広告を出している。このサイトは9月29日に保守系政治団体サイト「プログレス・フォー・アメリカ」[1]に登録された。登録は、マイヤー氏の指名が発表される数日前に行われた。ソースウォッチの調べによると、「プログレス・フォー・アメリカ」はブッシュ政権と非常に関係の深い非営利団体である。

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