バッハの最古の筆写譜発見
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【2006年9月1日】
ドイツ・ヴァイマル(ワイマール)のヴァイマル・クラシック財団は、31日 (UTC+2)、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの少年時代の筆写譜2点が発見されたと発表した。内1点はバッハの書いた楽譜の中でもっとも古いものとなる。
東京新聞によると、この楽譜は、バッハが13歳くらいだった1698年頃のものと、1700年と日付の付けられたものの2点。朝日、ロイター、BBCによればどちらもオルガンのためのコラール幻想曲の筆写で、前者はディートリヒ・ブクステフーデの「いざ喜べ、汝ら愛するキリストの僕よ Nun freut Euch lieben Christen gmein」、後者はヨハン・アダム・ラインケンの「バビロンの川の畔で An Wasserflüssen Babylon」。中日新聞によれば、後者には雨に濡れたあとがある。
朝日によれば、2004年に財団の管理するアンナ・アマリア図書館が火事に遭ったが、楽譜はその焼け残りの中から発見された。バッハのものであることは、ライプツィヒのバッハ史料館が鑑定した。これまで1704年に書かれた楽譜がバッハの書いた楽譜の中でもっとも古いとされてきた。
APによれば、この楽譜は9月1日からアンナ・アマリア図書館で、21日からバッハ史料館で公開される。
また、APによれば、30日、バッハ史料館は、バッハの未知の作品が発見されたことを明らかにした。これは1713年10月の日付の付いた、ソプラノと弦楽もしくはオルガンの伴奏による作品である。
出典
[編集]- 『バッハ少年時代の楽譜発見 直筆で最古』 — 朝日新聞, 2006年8月31日
- 三浦耕喜 『バッハ最古の直筆譜 独で写譜発見』 — 中日新聞, 2006年9月1日
- 共同通信 『バッハ最古の手書き譜発見 オルガン曲を写譜』 — 東京新聞, 2006年8月31日
- AP "German researchers find earliest Bach manuscripts"。ヘラルド・トリビューン、2006年8月31日。
- ロイター "Early Bach manuscripts reveal teenage talent"。scotsman.com、2006年8月31日。
- "New Bach manuscripts found"。BBC、2006年8月31日。
- STEPHEN GRAHAM, AP "Previously Unknown Bach Work Discovered"。ワシントン・ポスト、2006年8月31日。