ドイツ南部バートライヒェンハルでスケート場の屋根崩落—死傷者多数

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2006年1月3日】ファイル:Bad Reichenhall Lage in Deutschland.png

バートライヒェンハルの位置
(欠落しているコモンズからの画像: 画像; ログ)

読売新聞などによると、2日午後4時(UTC+1、日本時間3日午前0時)頃、ドイツ南部・オーストリア国境に近いバイエルン州バートライヒェンハルのスケート場で屋根が崩落する事故が発生し、二桁に上る死傷者が発生した。AP通信やDPA通信社などの報道に基づき現地メディアが伝えたところによれは、現地時間3日午後4時(日本時間4日午前0時)の時点での死傷者を、子供1名を含む少なくとも11人の死者、25人以上の負傷者と報道している。3日のZDFは、18人の負傷者が病院に収容されておりうち二人は重症、ほかに16人が救出され、病院で手当を受けたと伝えた。

事故まもなくの報道では20人を越える行方不明者がいた。死傷者の数は今後更に増加する可能性が高いと地元当局者は予想している。

バートライヒェンハル周辺は雪が多く屋根に積もっており、地元警察・消防はこの屋根の上の雪の重みで屋根が崩壊したとみている。APによれば、ヴォルフガング・ハイトマイヤー町長は、昼に雪の重さを測定したときには、リンクを閉鎖しなければならない基準のかなり下にしか達していなかったと述べた。

地元の警察、消防や郡など数百人が救助に当たっているが、救助活動は難航しており、隣接するオーストリアにも援助が要請された。ZDFによれば、捜索は3日の日没後も続けられる見通し。

ZDFによれば、事故原因は3日夕方の時点でも不明である。崩壊した建物は1970年代に建設された。読売の伝えるロイター通信によると、日常的にスケート場を利用している地元のアイスホッケーチームが、この日は積雪で建物が危険な状態だと判断をし、練習を中止した所だった。しかし、APによれば、この日学校は休みだったこともあり、およそ50人がリンクにいたという。また共同通信によれば、この雪の影響で近郊のスキー場では雪崩が原因で3人が行方不明になり、2名が遺体で発見されたという。

バートライヒェンハルは、ドイツ南部の温泉保養地。オーストリアと国境を接し、オーストリアのザルツブルクが最寄りの都市。ザルツブルクの南西約20kmに位置する。

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