テレビ東京「ガイアの夜明け」、BRCが倫理違反認める
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【2006年1月18日】 1月18日の毎日新聞によると、放送倫理・番組向上機構(BPO)の下部委員会「放送と人権等に関する委員会」(BRC)は、2005年にテレビ東京で放送されたドキュメント番組で放送倫理違反があったという見解を出したことを発表した。
問題の番組は、2005年6月14日放送の「ガイアの夜明け」で、東京都内在住の男性を「うなずき屋」として取り上げた。番組では「相手の話にうなずいたら2時間で料金1万円」と紹介したが、男性は「視聴者に悪徳業者と誤解させるもの」と主張していた。また、放送で取り上げられた現金の受け渡しはテレビ東京に頼まれたやらせ行為だと訴えた。
これについてBRCは、
- 視聴者に誤解を与える過剰演出があった
- うなずき屋が高齢者を食い物にする印象を与え、構成上不適切な内容だった
と判断した。テレビ東京はプレスリリースで「指摘された点を真摯に受け止め、今後より一層放送倫理を遵守した報道に努めて参ります」とコメントしている。
出典
[編集]- 油井雅和 『放送倫理違反:テレビ東京のドキュメンタリー番組に』 — 毎日新聞, 2006年1月18日
- 『テレビ東京「ガイアの夜明け」で「過剰な演出」 BRC』 — 朝日新聞, 2006年1月17日
- 『第107回BRC議事録』 — 放送と人権等権利に関する委員会, 2006年1月17日
- テレビ東京 広報・IR部 『『ガイアの夜明け』 における“うなずき屋”報道について』 — テレビ東京, 2006年1月17日