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スペインのカトリック教会、既婚者を聖職者に

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2005年8月23日】

ロイター他が報じたところによれば、ヴァティカンの教皇庁とスペインのカトリック教会は、スペインで初めて、既婚者を聖職者として叙階することを許した。テネリフェ島(スペイン領カナリア諸島)のカトリック・テネリフェ司教座スポークスマンが22日に発表した。

司祭として叙階されたのはジンバブエ出身でスペインに移住した元聖公会牧師エヴァンス・デイヴィッド・グリウィツキーさん(65)。ジンバブエで聖公会の牧師となり、スペイン移住後ローマ・カトリックに改宗した。聖公会では聖職者の結婚を認めているため、グリウィツキーさんにはすでに妻のパトリシアさんと2人の子どもがいた。テネリフェ司教区ではこのため、ヴァティカンの同意を得て、グリウィツキーさんがカトリックの聖職者となることを認めた。テネリフェ司教区のスポークスマンは、グリウィツキーさんが叙階後も妻パトリシアさんと結婚したままでいられると述べた。その一方で、これが元聖公会牧師という特殊な状況を顧慮した例外的措置であることと、聖職者の独身制を廃止するものではないことを強調した。

叙階はテネリフェ島、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナのコンセプシオン聖堂で行われた。ラ・ラグーナはテネリフェ司教座のある街。カトリックの司祭となったグリウィツキーさんは、信者からエヴァンス神父と呼ばれることになる。グリウィツキーさんは「とてもうれしい。カトリックのミサを司式したい」と語ったとBBCは伝えた。

スペインを含む西方典礼(ラテン典礼)のカトリック教会では古代以来、伝統的に司祭などの聖職者は独身制をとっているが、特殊なケースとしてまれに、東方典礼のカトリック教会や聖公会などからの改宗者の司祭の場合、司教の特別な許可によって妻帯が認められる事がある。(ウィキペディア日本語版「司祭」による)。

ドイツ語版ウィキニュースの翻訳を含みます。

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Wikipedia
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