カーボベルデ、初の公立大学設立にブラジルが支援を表明
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【2005年9月9日】
アフリカのカーボベルデで計画されている初の公立大学に、ブラジル政府は運営への助言と教授陣の訓練プログラムを提供することで合意した。カーボベルデはアフリカ西岸、大西洋上の島国で、旧ポルトガル領。ブラジルと同じく公用語にポルトガル語を用いている。
ブラジルのフェルナンド・ハッダド教育相によると、ブラジルからカーボベルデへ教授陣を派遣し、現地教員に対して、教授法、採点法など大学教育に必要とされる技術の訓練を行うという。
この計画はブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領が2004年7月に最初に提唱したものである。カーボベルデのフィロメナ・マルティンス教育・人材育成相とブラジルのハッダド教育相は、8月22日に会談し、計画の詳細を詰める作業を行った。
カーボベルデは、大学の教員の教育水準を向上させることも希望している。計画中の大学の教員300人のうち、博士号取得者は3%、修士号取得者は21%にとどまっている。
また、ブラジルは、大学院教育協定プログラム(PEC-PG)を通じてカーボベルデの対外負債の軽減をも支援するほか、PEC-PGを通じてカーボベルデの学生がブラジルに交換留学することも奨励する。2005年から06年にかけての教育年度には、20人の学生がプログラムに参加する予定であり、参加者は次年度には50人に増える見通しである。
英語版ウィキニュースからの翻訳に基づきます。
出典
- David Silberstein (translator), Juliana Andrade "Brazil will train Cape Verde university professors". Agencia Brasil, August 23, 2005