インドネシアでポリオ大流行の懸念

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【2005年8月28日】

インドネシアの位置

10年前に急性灰白髄炎(ポリオ)が根絶されたと考えられていたインドネシアで、今年に入りポリオが流行している。8月25日、世界保健機構(WHO)の発表では、患者総数は225人に達した。インドネシアジャワ島の西ジャワ州、中央ジャワ州、バンテン州、ジャカルタ特別州及びスマトラ島のジャワ島に最も近いランプーン州で患者が発生している。

5月から6月にかけ、発生が当時確認された地域で、予防接種キャンペーンが行われたが、感染は他地域にも広がった。共同通信やAP通信は、インドネシア政府とWHOによる取り組みを伝えている。WHOによれば、全国でインドネシア全土の5歳以下の小児2440万人を対象として予防接種キャンペーンが計画され、8月30日に第1回、9月27日に第2回が行われる。AP通信は、全国24万5千箇所の接種場所で75万人の医師が播種に当たると伝えている。6千以上ある島へのワクチンの輸送は、軍や警察が協力する。

AP通信などによれば、非営利団体などが協力して大ががりなキャンペーンの告知が行われている一方、対象児の保護者の間に、予防接種によって麻痺が生じるなどのうわさが根強く広まっており、実施の障害となる可能性がある。6月の予防接種キャンペーンでは、6割以上の保護者が予防接種を拒否したとAP通信では伝えている。

インドネシアでは1995年にポリオ野生株への感染が確認されたのが最後で、2000年にはインドネシアを含むWHO西太平洋地域で、ポリオ撲滅宣言が出されている。2000年以降、ポリオは南アジアおよびアフリカの一部でのみ感染が報告されていた。しかしAP通信によれば今年3月、共同通信、バリ・タイムズによれば4月、インドネシアで再び発症者が出た。WHOでは、3月に西ジャワ州で急性麻痺を起こした18歳の患者から、ポリオの発生が関係機関に知られるようになったとしている。

WHOは、インドネシアで発生しているポリオは、西アフリカ、おそらくスーダンに起源をもつ野生株であると推測している。AP通信によれば、当局は、中東またはアフリカから、出稼ぎ労働者か旅行者によって、今回のポリオが持ち込まれたと考えている。

周辺国へのポリオの拡大の懸念を複数の報道機関が報じている。AP通信によれば、東チモール、フィリピン、タイで小規模な接種キャンペーンの計画が進んでいる。

出典[編集]

Wikipedia
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