イラクのマリキ首相が辞任を表明
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【2014年8月16日】
イラクのマリキ首相がイラク現地時間の14日(UTC+3)に、現職の辞任を表明した[1]。マリキ首相は3期目の首相続投を目指していたが、続投を自ら断念した形となる[1][2]。
首相の任命に関しては、イラクのフアード・マスーム(en:Fuad Masum)大統領が11日に、連邦議会の副議長を務めるハイダル・アバディ(en:Haider al-Abadi)氏を指名していた。指名に対して、現職のマリキ首相は「憲法違反」とみなし真っ向から争う姿勢を見せ[2]、辞任を表明する前日の13日には自らの支持者へ向けて首相続投をアピールしていた矢先の出来事であった[1]。マリキ首相は14日になり自らの首相辞任を発表すると共に、並び立っていたアバディ氏を新首相として支持する、と公に向けて明言した[2]。
一夜にして翻った続投断念の判断に関して情報源「ウォール・ストリート・ジャーナル」のMATT BRADLEY記者は、スンニ派の過激組織がイラクの政治に対して及ぼしてきた影響によるもの、と分析している[1]。
情報源
[編集]- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 MATT BRADLEY 『イラクのマリキ首相、退陣を表明』 — ウォール・ストリート・ジャーナル, 2014年8月15日
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『イラクのマリキ首相、3期目続投を断念 アバディ氏支持を表明』 — フランス通信社, 2014年8月15日