イスラム勢力が首都モガディシュの大部分を制圧―ソマリア
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【2006年6月6日】
ソマリアで「平和復興と対テロ連合」との激しい戦闘を続けてきた「イスラム法廷連合」は5日(日本時間)、地元ラジオを通じて首都モガディシュの大部分を制圧したと発表し、戦闘を停止すると発表した。
毎日新聞によると、首都ではこれまで世俗派武装勢力連合体である「平和復興と対テロ連合」が支配を続けていたが、今年2月からイスラム法廷連合と激しい戦闘を行っていた。
朝日新聞によると、内陸のバイドアにある暫定政府のアリー・ムハンマド・ゲーディ首相は「平和復興と対テロ連合」所属の大臣4人を解任した。
CNNによると、市内北部の一部は依然として世俗派勢力の支配下にある。「イスラム法廷連合」は、市内のごく一部を支配している暫定政府との対立を強めているという。
国際連合のアナン事務総長は、各勢力が互いに交渉を行うよう呼びかける声明を発表した。またアフリカ連合はアメリカに対し、ソマリアの政権安定への支援を要請した。
CNNによると、世俗派勢力はアメリカ合衆国との、イスラム勢力はアルカーイダとの関係が指摘されている。
出典
[編集]- 白戸圭一 『ソマリア:イスラム原理主義勢力が首都制圧の情報』 — 毎日新聞, 2006年6月5日
- 『イスラム勢力、首都ほぼ掌握 ソマリア』 — 朝日新聞, 2006年6月6日
- 『イスラム武装勢力、ソマリア首都掌握』 — CNN, 2006年6月6日