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イスラエル軍、ガザのユダヤ人教会に立てこもる強硬派を排除

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2005年8月19日】

イスラエル (上) とパレスチナ自治政府 (下) の旗、GFDL

18日(現地時間、UTC+3)、イスラエル軍が、ガザ地区のネヴェ・デカリム(ネベデカリム)とクファル・ダロムのシナゴーグ(ユダヤ教教会)に立てこもる撤退反対者の排除に乗り出した。これはガザ入植地からの撤退の一環である。

ネヴェ・デカリム入植地は1983年に建設され、500世帯の正統派ユダヤ教徒が居住していた。1940年代からユダヤ人の入植がなされており、入植地建設以前でもエジプト軍に対抗するだけの防衛能力をもっていた。

ネヴェ・デカリムのシナゴーグ内には約1,500人が立て籠もっており、兵士の警告にもかかわらず立ち退きを拒んでいた。そのうちの多くが立ち退き命令に報復し、何人かは兵士に対して小突いたり殴ったりし始めた。立て籠もっている抵抗者は、武器解除に抵抗するために、武器を鎖でつないでいる。また、立て籠もりを行っているほとんどは、ガザの入植者ではなく、ヨルダン川西岸およびイスラエルからきた最強硬派の青年である。

数時間、立ち退きのための交渉を行ったが成果はなく、非武装の治安維持部隊が建物内に入り、立て籠もった人々を排除し、待機させたバスに乗せた。説得に応じて立ち去らなかった者は、通常2人または3人の警察官によってバスへ連れて行かれた。立て籠もっていた人々のうち、男性はすべて建物の外に排除されたが、女性はまだシナゴーグ内にいる。

クファル・ダロムでも、撤退反対派が最後の抵抗をシナゴーグで続けており、数千の治安維持部隊が建物を包囲している。ここでも、兵士が建物内に入り、立て籠もる反対派を外に排除した。立て籠もった人々は屋根にのぼり、酸などを投げて兵士を妨害したものの、最終的に治安当局が屋根の上を制圧した。77人が負傷し、2人が屋根の上で軽傷を負った。警察は120名を逮捕したと語っている。

撤退は反対派と兵士の双方に極度の緊張をもたらしている。兵士たちにとって同胞であるユダヤ人を追い立てるということは悪夢のようなものだ、とヤエル・ハーマン・イスラエル軍大佐は語った。シナゴーグからの強制排除について、「我々の多くの兵士は信心深く、教会のなかに入っていって人々を引きずり出すという考えを抱かせるのは非常に困難だ……けれども我々はこれをやらなければいけない」とハーマン大佐は語った。

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