イスラエルとヒズボラ、安保理決議を受け停戦
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【2006年8月15日】
イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラなどとの戦闘(レバノン侵攻)は、11日(UTC-3、日本時間12日)の国連安全保障理事会の決議を受けて、14日午前8時(UTC+3、日本時間午後2時)から停戦となった。停戦後も一部で攻撃があったものの、おおむね戦闘が停止されたと見られている。
ロイターによると、今回の戦闘では、約1,100人のレバノン人と156人のイスラエル人が死亡した。停戦後、首都ベイルートの幹線道路では、南レバノンへ向けて帰宅する数千人の避難民の車が列を作った。
朝日新聞や国際連合広報によると、安保理決議は満場一致で採択された。決議には
- ヒズボラによるすべての攻撃の停止
- イスラエルによる攻撃作戦の停止
- ヒズボラはレバノン政府の同意に基づかない武装をすべて解除
- イスラエルは「ブルーライン」(国連の画定したイスラエル・レバノン国境[1])まで部隊を後退させ、代わりにレバノン軍が展開
- 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)を1万5000人に増強し、活動期限を2007年8月まで延長(停戦をモニターする役割を負う)
などが含まれている。
朝日新聞によると、イスラエルは14日にも攻撃の停止を決定したものの、レバノン軍とUNIFILの展開が完了するまで、レバノン南部や周辺海域に部隊を置く方針だという。読売新聞によると、一方のレバノン政府とヒズボラも12日停戦に合意したが、ヒズボラ指導者ナスララ師はイスラエルの動き次第で反撃の可能性もあるとした。
また毎日新聞によるとナスララ師は停戦を受けて14日、イスラエルに対する勝利を宣言するとともに、レバノンが行おうとしている武装解除協議について批判した。
ロイターによれば、UNIFILの増強についてフランスなどは派遣の用意があるという。
出典
[編集]- 『国連安保理、レバノン停戦決議を採択 和平なお不透明』 — 朝日新聞, 2006年8月12日
- 『レバノン停戦発効、避難民が帰宅開始』 — 朝日新聞, 2006年8月14日
- 『ヒズボラ指導者、停戦決議を受諾』 — 読売新聞, 2006年8月13日
- 『レバノンのヒズボラ2閣僚、武装解除は留保』 — 読売新聞, 2006年8月14日
- 『レバノン:ヒズボラ指導者、武装解除反対を表明』 — 毎日新聞, 2006年8月15日
- Lin Noueihed "Lebanon truce holds"。ロイター、2006年8月15日。
- "Security Council votes unanimously for an end to hostilities in the Middle East"。国際連合、2006年8月11日。