アヒルのおもちゃが太平洋から北極海を抜けイギリスへ
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【2008年10月18日】
1992年1月29日に香港 - アメリカ間の航路にあった航行中の貨物船が嵐に遭遇し、その際に総数3万個に上る浴室用プラスチック製アヒルのおもちゃ群が太平洋の海上へ落下・漂流を開始した。このアヒルのおもちゃ群は2007年1月にはイギリス海岸を目指して15年に及ぶ航海の中途にあると英高級紙タイムズで報道された[1]。
概要
[編集]アヒルのおもちゃは中国で製造され、香港から出航してアメリカへ向かう貨物船に積載されていた。漂流当初は3万個あった総数は海流によって3分の2が南へ、残りが北へと分断され、インドネシア、オーストラリア、南アメリカ、アラスカ、日本などへ漂着した。
海上へ落下・漂流が始まってから8年程度を経過するとベーリング海峡を通過したアヒルたちは北大西洋でも目撃されるようになり、2003年7月にはアメリカ東海岸に到達するものも出てきた[2]。
1994年にアラスカで発見された際には海洋学者が海流の動きなどを予測し、2000年から2005年の間にはイギリスやフランス、アイスランドに漂着するだろうという予想が為された[3]。
2007年現在もアヒルのおもちゃは洋上を漂流中で、コレクターの間では500ポンドで取引されているらしいと報道されている[1]。
出典
[編集]- ↑ 1.0 1.1 "Plastic duck armada is heading for Britain after 15-year global voyage"。タイムズ、2007年1月28日。
- ↑ "Rubber duckies tracked on ocean currents"。カナダ放送協会、2003年7月22日11時47分。
- ↑ "SUNDAY, DECEMBER 18, 1994; Odyssey of the Ducks"。ニューヨーク・タイムズ、1994年12月18日。
- 『アヒルのオモチャが太平洋から北極海を抜けイギリスに向かっている』 — GIGAZINE, 2007年6月29日11時27分