【熊本地震】復旧活動が本格化、ボランティアの受け入れ開始
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【2016年4月21日】
熊本地震で、気象庁は16日未明に発生した本震の最大震度が7であったと発表した[1]。4月14日の地震発生以降、内閣府・非常災害対策本部の発表によると20日までに47名の死亡が確認されている[2]。高速道路は被災により植木インターチェンジから八代インターチェンジの間で道路の陥没など多数の被害が発生した一方[3]、由布院インターチェンジから別府インターチェンジの間で発生した土砂崩れに関しては復旧作業が進んでいる[4]。鉄道は在来線で未だ休止区間があるものの[3]、熊本市交通局(熊本市電)は20日より徐行運転を行いながら全線の運行を再開[5]、九州新幹線は20日始発より新水俣駅から鹿児島中央駅間の運行を再開した[3]。熊本空港は24時間体制で航空保安業務を提供中で、19日からは順次管制塔業務、発着便の受付、ターミナルビルの再開を行っている[3]。
地震発生から1週間が経過し、災害復旧活動も本格化する。熊本市は22日、益城町は21日から現地でのボランティアの受付を開始することを発表した[6]。地震発生当初は余震が相次ぎ二次災害の危険があり、交通インフラも混乱していたため、熊本県社会福祉協議会がボランティアの自粛を呼びかけていた[7]。毎日新聞によると、過去の災害では交通手段や宿泊先を確保せず現地入りしたり、現地の状況を把握せずに物資を用意したりして、混乱を引き起こしたケースがあったという[8]。また、熊本県社会福祉協議会は20日より災害復旧のための義援金と災害ボランティアのための活動資金の募集を開始すると発表した[9]。
情報源
[編集]- ↑ 『「平成28年(2016年)熊本地震」について(第22報)』 — 気象庁, 2016年4月20日
- ↑ 『平成28年(2016年)熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況等について』 — 災害対策本部, 2016年4月20日 8時00分(UTC+9) 3ページ参照
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 『熊本県熊本地方を震源とする地震について(第13報)』 — 国土交通省, 2016年4月20日 11時00分(UTC+9) 37ページ(通行止め情報)、41-42ページ(鉄道)、43ページ(空港)参照
- ↑ 『第9回熊本県熊本地方を震源とする地震に関する非常災害対策本部会議』 — 国土交通省, 2016年4月20日 14ページ参照
- ↑ 『平成28年熊本地震による市電の運休等について(お知らせ)』 — 熊本市交通局, 2016年4月20日 14ページ参照
- ↑ 『熊本市、益城町がボランティア受け付け開始へ…散乱家具の後片付け』 — 産経新聞, 2016年4月20日 09時14分(UTC+9)
- ↑ 『現地ボランティア難しく…産直品購入、情報提供、広がる遠隔地からの支援の輪』 — 産経新聞, 2016年4月17日 19時27分(UTC+9)
- ↑ 川崎桂吾、吉川雄策 『ボランティア・物資、焦らないで』 — 毎日新聞, 2016年4月15日 21時46分(UTC+9)、最終更新 4月16日 09時44分(UTC+9)
- ↑ 『平成28年熊本地震に係る災害義援金、災害ボランティア活動支援金の募集について』 — 熊本県社会福祉協議会, 2016年4月20日
ウィキニュース関連リンク
[編集]外部リンク
[編集]- 地震情報(気象庁)
- 熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況等について(内閣府)
- 平成28年熊本地震に関する情報(国土地理院)