「横田めぐみさんはもうとっくに亡くなっている」 元国会議員・石井一氏が発言
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【2014年8月30日】
参議院議員や国家公安委員長などを務めた、民主党の石井一(はじめ)氏(80)が、8月29日に神戸市内で行われた、自らの旭日大綬章を祝うパーティーで、北朝鮮による拉致問題について「日本の政府は、横田めぐみさんらを返せと騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている」と発言した[1]。
横田さんについては、2002年の日朝首脳会談で、北朝鮮側も拉致を認めており、「遺骨」を差し出したが、日本側で鑑定をしたところ、別の人のDNA型が検出されている[1] [2]。
石井氏はパーティーの席で、「まだ(北朝鮮との外交交渉を)やっているのは非常に違和感がある」としたうえで、「社会に大きな警鐘を鳴らす発言だが、皆さんの批判を問いたい」とコメントしている[2]。
このあいさつ後、石井氏は神戸新聞の取材に対して、「自分ほど北朝鮮と交渉を重ねて、知っている者はない。金正日(キム・ジョンイル)総書記が"死んだ"といった以上は、"うそだった"と覆るはずがないという意味だ。死亡を断定できる根拠はない」と述べている[1]。
石井氏は衆議院に11回、参議院に1回当選しており、昨年(2013年)の参議院選挙で落選していた[2]。今回のパーティーは民主党現代表の海江田万里(かいえだ・ばんり)氏が発起人代表[1]となり、海江田氏や井戸敏三兵庫県知事らが祝辞を述べた[2]。