岩国市交通局が100%出資の事業委託会社の設立を計画

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2007年2月20日】

2007年2月20日付『中国新聞』朝刊によると、岩国市交通局は、貸切バス事業等を委託する100%出資の会社を2007年6月にも設立する計画がある事を明らかにした。

設立予定会社の概要[編集]

中国新聞が報じた、2007年2月27日に開会予定の岩国市議会定例会に提案される2007年度(平成19年度)予算案に盛り込まれる計画内容によると、設立される会社の概要は以下の通り。

  • 会社名:未定
  • 資本金:約9,000万円
  • 本社所在地:山口県岩国市日の出町(岩国市交通局内)
  • 代表者(社長):未定
  • 業務内容(予定):以下の業務を岩国市交通局から受託し運営
    • 貸切バス事業
    • 岩国と広島を結ぶ高速バス(錦帯ブルーライナー)の運行
    • 市中心部を巡回している「百円バス」(コミュニティバス くるりん、および、さくら)の運行
    • 旅行代理店業務

岩国市交通局は設立後の会社への委託事業を徐々に増やす方針との事。路線バスの運行業務まで現実に委託する場面まで進行するか否かを含め、本記事作成時点では流動的な部分がある。

100%出資会社設立の計画に至った経緯[編集]

上述の中国新聞によると、岩国市交通局は支出の約7割を人件費が占め、1970年以降、37年連続で赤字計上を続けている。(2005年度決算では約1億3,000万円の経常損失を計上)

100%出資会社設立の目的は、土地などの資産を処分する事により経営を維持する現況を改善すると共に、現在47名いる非常勤職員(雇用契約が1年更新で日給制)を設立予定会社の正社員に移行させることにより、これら非常勤職員の労働者としての身分上の待遇を改善する為であるとされている。

岩国市交通局本体は、今後、非常勤職員を含む全職員人員116人からの人員削減(退職者不補充による正職員の減員、設立予定会社への非常勤職員の移籍)を実施する予定である。

出典[編集]

高速バス、および、「100円バス」の名称について(補助情報):