ブルンジのフツ族過激派、2か月で300人の一般人を殺害
【2005年8月1日】
ブルンジのフツ族過激派グループ「解放のための国民軍」(通称FNL) が、ここ2か月で300人の一般人を殺害したと地元の複数の報道機関が報じた。
ブルンジの「ラジオ・ピュブリク・アフリカン」 (Radio Public African) は、ブバンザ県とFNLの拠点であるブジュンブラ・ルラル県で3箇所の墓群が発見されたと報道した。
ロイター通信によると、アドルフ・マニラキザ陸軍スポークスマンは「彼らの一部は、一般人が国軍と協力したとFNLが告発した為、殺された。その他の人たちは、たんに運動から離れたために、暗殺されただけだ」と述べた。
FNLは、フツ解放党 (Partie pour la libération du peuple Hutu)の強硬派らによって出来たグループで、1990年代半ばからブルンジ政府側と戦い、人権団体によれば、民間人を暴行の矢面に立たせたという。FNLは、たえずルワンダのフツ族民兵と関連付けられている。このフツ族民兵は、1994年の大量虐殺を実行し、そして、同種のイデオロギーを広めていると信じられている。
昨年8月、FNLは152人のコンゴ人ツチ族を西ブルンジのガツンバ難民キャンプで虐殺した責任を認めた。ルワンダ人とコンゴ人の組織がこの虐殺に加担したとも信じられている。のちにFNLは難民キャンプが軍事基地だったと主張した。国連の調査官はこの告発に対する証拠を何ら見つけなかった。また人権団体はほとんどの死者は女性と子供であったと指摘している。
FNLはツチ族と敵対している事で知られているものの、その犠牲者の多くは背信行為で告発されたフツ族であった。
ブルンジの支配政党であるブルンジ民主戦線 (FRODEBU)は、同国では1993年以降初めてとなる選挙を混乱させるためにFNLの戦士を雇ったとして、選挙での対立陣営から最近告発された。FRODEBU はこの嫌疑を否定したが、グループとの「政治的協力」は認めている。
FNLのパストゥール・ハビマナ報道官はロイター通信に対し、グループがここ数か月に一般人を殺したことは認めたが、「殺された人々には我々の戦士を毒殺する任務を負って軍から送られてくる人々がいる」と言った。ハビマナ報道官もまた、ブルンジ軍が一般人を攻撃したと非難している。
出典
[編集]- "Burundi rebels kill 300 civilians in 2 months-radio"。Reuters、2005年7月31日。
- "GREAT LAKES: UN report suggests DRC groups participated in Burundi massacre"。IRIN、2004年9月1日。
- "More pictures from the Gatumba Massacre"。CCAR、2005年7月22日。
- "Burundi: The Gatumba Massacre"。Human Rights Watch、2004年9月7日。