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東日本大震災 岩手県宮古市で37.9mの大津波 - 東大地震研究所調査

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2011年4月4日】

本地震に伴う津波予測図
米国海洋大気圏局(NOAA) (PD)
地震のデータ
気象庁
  • 発生時刻
    • 2011年3月11日14時46分頃 (UTC+9)
  • 震央
    • 三陸沖(牡鹿半島の東南東) 約130km付近
  • 座標
    • 北緯 37.8度 東経143.1度
  • 震源深さ
    • 約10km
  • 規模
    • M9.0

アメリカ地質調査所(USGS)
  • 発生時刻
    • 2011年3月11日14時46分23秒 (UTC+9)
  • 震央
    • 仙台の東 130km
  • 座標
    • 38.322°N, 142.369°E
  • 震源深さ
    • 24.4km
  • 規模
    • M9.0
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読売新聞によると、3月11日の東日本大震災で、岩手県宮古市・田老(たろう)地区で、津波が37.9mの高さまで山中を駆け上がったことが、東京大学地震研究所が行った調査で明らかになった。これは今回の津波調査の中では最高値であり、1896年に起きた明治三陸大地震において記録された同県大船渡市(おおふなとし)の38.2mの日本国内最高値に匹敵する巨大津波であったことがわかった。

佐賀新聞が、同研究所の都司嘉宣(つじ・よしのぶ)准教授へインタビューしたところ「この津波は明治三陸大地震に匹敵、あるいは場所によってはそれを上回るのではないか」と分析している。都司氏は田老地区の小堀内漁港周辺にあった漂流物を調べ、その結果海岸線から200m離れた山の斜面にまで海水に押し流された材木が届いていたことがわかり、その材木のあった場所を基準として高さを測ったところ37.9mもあった。さらにその手前には消防車も打ち上げられていたという。

読売によると都司氏は「まだ津波の調査は始まったばかりでさらに高いところに津波の痕跡(こんせき)が見つかる可能性がある」と話している。

情報源

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