山口で高校生の祖父殺害、「"隠れてゲームをするな"と怒られた」

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2007年8月24日】 朝日新聞によると、山口県熊毛郡で8月20日朝、「79歳の老人男性の身体が冷たくなっている」と妻(76歳)が警察に通報し、駆けつけた警察官の調べで、この老人は1階仏間で電気コードで首を巻かれて頭から流血して死んでいることがわかった。山口県警は事件直後から行方不明となっていた男性の孫の16歳の高校1年の男子生徒を捜していたが、8月21日東京都内で身柄を拘束し、警視庁で調べたところ、指紋などから男子生徒と判断して殺人の疑いで逮捕した。

男子生徒は21日夕方、千代田区にあるドンキホーテで菓子を万引きしたところを警備員に見つかり、通報を受けた警察署員が調査したところ、山口県警の調べていた少年と名前や住所が一致し、また手配当時の服装である白のズボンとTシャツに半そでシャツをはおるといった服装とほぼ同じだったことからこの男子生徒の犯行と断定した。

朝日によると、男子生徒に接見した弁護士は8月23日「隠れてゲームをしていたところを祖父に見つかり度々"隠れてゲームをするな"と怒られていた」と話した。男子生徒は小遣いとお年玉を貯金してゲーム機を購入。しかし7月に自宅で祖父に隠れてそれをしていたところを祖父に注意され、8月に入ってからは「ゲームを続けてたら学校を辞めさせる」といわれたという。また男子生徒の通っていた塾の教育長の話では「祖父がテレビゲームで勉強をする時間が減っていると嘆いていた」と説明していたこともわかった。塾長は更に「男子生徒は学習態度は非常に真面目だったが、7月に行った定期テストの成績は5月のそれより落ちていた」と話している。

男子生徒は昨年3月に広島県の中学校を卒業後、同県の海上自衛隊学校と通信制の高校にそれぞれ入学するもすぐに退学し、今年改めて山口県にある高校へ再入学していた。

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