サッカーW杯・日本代表が2大会 (8年) ぶりの決勝トーナメント進出 - 自国開催以外初

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
GFDL) 日本代表のベスト16決定を報じる新聞を発売する大阪市営地下鉄・梅田駅構内の新聞売店スタンド[1]
(参考・CC BY 2.0) 普段の渋谷駅スクランブル交差点
GFDL) 日本代表のユニフォームをまとったビリケン(大阪市難波で)

【2010年6月26日】

毎日新聞(以下毎日)によると、ワールドカップサッカー選手権南アフリカ大会の予選E組の最終戦が6月24日(UTC+2)開催され、日本デンマークに3-1で勝利して勝ち点6(2勝1敗)の2位で、2002年日韓大会以来2度目、かつ日本国外で行われる同選手権で初のベスト16(決勝トーナメント)進出を決めた。アジアのチームがベスト16にコマを進めたのは韓国に次いで2カ国目である。

毎日と時事通信(以下時事)によると、日本とデンマークは共に勝ち点3でこの試合を迎えた。この試合で勝った国がベスト16。引き分けの場合は得失点差で優位に立つ日本の進出が決まるというものだった[2]。日本は前半17分にフリーキックのチャンスを本田圭佑が、更に30分には同じくフリーキックを遠藤保仁が決めて2-0とリード。後半36分にデンマークに1点を返されるが終了間際の42分に岡崎慎司がダメ押しの3点目を上げて3-1とし、そのまま試合終了した。日本がW杯で1試合3点を挙げるのは出場した13試合で初で、本大会通算成績は4勝2引き分け7敗[2]

時事によると、E組はこの日カメルーンを下したオランダが3連勝で首位通過し、日本は2位で決勝トーナメント出場を決めた。以下3位デンマーク、4位は未勝利に終わったカメルーン。なお過去に日本代表は1998年フランスでは予選3連敗。2002年日韓大会は2勝1引き分けの首位でベスト16に進出したが、前回・2006年ドイツでは1引き分け2敗で予選敗退を喫している。

毎日の別記事によると、決勝トーナメント1回戦で日本はF組1位のパラグアイと6月29日にプレトリアで対戦し、日本初となるベスト8入りを目指す。

各地で日本代表フィーバー[編集]

時事の別記事によると、菅直人総理大臣は6月25日(UTC+9)、内閣広報室を通して日本代表チームをねぎらうメッセージを送り「おめでとう!!この快挙を心から祝福します。決勝トーナメントでも岡田(武史)監督の下でチーム一丸となって健闘し、活躍されることを期待しています」と祝福した。

また日本各地では日本代表のベスト16進出が決まると同時にいっせいに祝福ムードとなり、ロイターによると東京都渋谷駅近くにある交差点では日本代表のユニフォームをまとったファン1000人余りが警察の静止を振り切って大声で声援を送った[3]他、大阪市でも道頓堀川から50人以上のファンが飛び込むという光景があった。

産経新聞によると、日韓大会においてデンマークチームの合宿地に使われた和歌山市では、市民がデンマーク代表を応援する組織「和歌山ローリガンズ(デンマーク語の平穏なサポーターの意)」が市内でテレビ観戦した。デンマークは試合に敗れ予選敗退となったが、メンバーはデンマークの国旗を振りつつ、デンマークと日本の双方の応援に力を入れていたという。

中国新聞によると、広島県府中町映画館「広島バルト11」ではパブリックビューイング上映会を開催し、地元のサポーター538人が集結して日本代表を応援。試合後サポーターは拍手や歓声、更にはお互いにハイタッチをする場面もあった。同新聞のインタビューに答えた広島市の27歳の会社員の男性は「今日はいい仕事ができそうだ」と喜んでいた。

情報源[編集]

時刻表示は全てUTC+9

脚注[編集]

  1. 大阪ではスポーツ新聞朝刊の宅配最終版が配達された後、主要駅の新聞売店スタンド用にデンマーク戦の結果速報を収録した特別版が発行された
  2. 2.0 2.1 毎日の別記事より
  3. 関連映像 日本勝利、眠気吹き飛んだ 渋谷交差点3千人ハイタッチ朝日新聞YouTube公式チャンネル 2010年6月25日撮影・公開)