酒井法子容疑者出頭・逮捕 覚醒剤使用認める

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
酒井法子容疑者(2000年・香港で撮影 CC3.0資料)

【2009年8月9日】

読売新聞によると、女優酒井法子(さかい・のりこ、本名・高相法子=たかそう・のりこ)容疑者(38歳)が8月8日夜(UTC+9 以下同)、覚醒剤を自宅に隠し持っていたとして警視庁覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された。

警視庁の発表では、酒井容疑者は8月3日午前、東京都内自宅マンションで覚醒剤の粉末0.008g(1回の吸引量は0.030gなので吸い残しと見られる)を所持していたとされる。酒井容疑者の部屋から覚醒剤を吸引するためのストローや吸引器具などが多数発見され、その付着物を鑑定した結果、酒井容疑者のDNA型が一致していたという。覚醒剤使用についても調べを進めている。酒井容疑者は同日、夫の高相祐一(たかそう・ゆういち)容疑者(41歳)が逮捕された時に現場に立ち会っていたが、その後酒井容疑者の別の知人に長男(10歳)を預けて自らは消息不明となっていた。

毎日新聞によると、酒井容疑者は8月8日夜、弁護士らに付き添われて、文京区警視庁富坂庁舎出頭したが、行方不明時の居場所は「言いたくない」と話した。その後渋谷警察署に移送され、大勢の報道陣や一般市民の詰め掛ける中で、酒井容疑者はワゴン車の3列シートの後方に座っていたという。一方、読売新聞の別の記事によると、酒井容疑者は警視庁の調べに対して「2008年夏ごろに主人(高相容疑者)に勧められて覚醒剤を使用した」と供述したことを捜査幹部が明らかにしている。

毎日新聞の別の記事によると、8月9日、酒井容疑者の所属していたサンミュージック相沢正久社長が会見し「皆様に迷惑を与えたことをお詫びしたい。酒井容疑者には全てを明らかにしてほしい」と謝罪。覚醒剤の所持や行方不明時の行動は「一切知らない」と話したという。今後起訴され有罪確定の場合は解雇(マネジメント契約解除)など懲戒処分を検討するという。

酒井容疑者出演のCM打ち切りの企業相次ぐ[編集]

47NEWSによると、今回の酒井容疑者逮捕の影響を受けて、製薬会社アラクスは同容疑者を起用した頭痛薬「ノーシン」のCMの動画のネット上での公開を中止。新聞広告も酒井容疑者の顔写真を外し商品写真のみにした。またトヨタ自動車もミニバン「ノア」のCMの公開を取りやめた。両社ともテレビでのCM放送はたまたま行っていなかった時期だった。別の47NEWSの記事によると、トヨタは酒井容疑者の契約を打ち切る方針であるという。

また読売新聞の別の記事によると、ビクターエンターテインメントは9月16日の発売を予定していたベスト盤CDを発売取りやめにする方向であることを発表した。これまでに出ていたアルバムやDVDも全て回収する。

スポーツニッポンによると、酒井容疑者が出演していた裁判員制度についての周知を目的とした映画「審理」についても最高裁判所DVD配布やホームページでの公開を取りやめた。これは最高裁判所がDVD約19万枚とビデオテープ約4000本をそれぞれ製作し、一部を各地の地方裁判所や市民に配布や貸し出しを行っていた。今後は裁判所の行事での上映も中止するほか、庁舎にあるポスターも外すという。

中国でも大々的に報道[編集]

デイリースポーツによると中国においても酒井容疑者の事件について8月8日付の各新聞などのマスコミが大々的に報道し、酒井容疑者の関心が強いことをうかがわせている。酒井容疑者はテレビドラマなどを通して中国でも根強い人気を誇り2007年に日本と中国の国交正常化35年を記念した文化・スポーツ交流年の親善大使にも選ばれていた。

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