第80回日本ダービー キズナ優勝、武豊騎手前人未到の5勝目
【2013年5月27日】
日刊スポーツによると競馬の第80回日本ダービーが5月26日に東京競馬場芝コース2400ⅿに18頭の3歳馬が出走して行われ、キズナが2分24秒3の走破タイムで1番人気に答えて優勝。2010年に生産され、日本で競走馬登録されたサラブレッド7197頭の中の頂点に輝いた。
スポーツ報知によると、キズナは後方で待機して残り400ⅿのところで内から外へ。先頭を走る2頭がふらつく間に一気に先頭集団に躍り出て、最後はエピファネイアを差し切って半馬身の差をつけてゴールに入選。皐月賞を制したロゴタイプは5着だった。
日刊と報知によると、騎乗した武豊騎手は8年ぶりの日本ダービー5勝目を挙げ、日本ダービー騎手最多勝利記録を更新[1]するとともに、キズナの父馬で前回同騎手が制した2005年のディープインパクトとの「父子制覇」を同一騎手騎乗という史上初の記録も達成した[2]。スポーツニッポンによると、優勝インタビューで武騎手は「僕は帰ってきました」と高らかに述べ、「最高の気分。ダービーは何度勝ってもうれしい。キズナの力を出すことだけを考えて、最後は馬を信じて夢中だった。ディープインパクトの子供で勝てたことは格別。いろいろな人との絆があって、その絆を信じた結果で勝てて本当によかった」と話している。
報知とスポニチによると、同馬はこの秋は10月6日にフランスで予定されている「凱旋門賞」出走を目指すことが決まったといい、所有するノースヒルズ・前田幸治代表は「ディープインパクトが引退する時に、ぜひ子供で出たいと思っていた。今度は彼(キズナ)を世界一にしたい」と話し、2006年に父・ディープインパクトが3位入選後失格した悔しさを跳ねのけて8年越しの凱旋門賞制覇を目指すことを口にしている。
情報源
[編集]- nikkansports.com 『キズナ優勝、武豊5度目の制覇/ダービー』 — 日刊スポーツ, 2013年5月26日
- 競馬 『【ダービー】強かった!武のキズナ!史上最多5度目の制覇』 — スポーツ報知, 2013年5月26日
- スポニチANNEX 『【ダービー】父子と人馬のキズナ!武豊万感V「僕は帰ってきました」』 — スポーツニッポン, 2013年5月27日
- JRAデータファイル 「第80回 東京優駿(日本ダービー)」。『日本中央競馬会』、2013年5月26日。