トリノ五輪フィギュア女子シングル、荒川金メダル

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)
(資料)金メダルを獲得した荒川静香選手(2004年 GFDL

【2006年2月24日】

2月24日のNHK、中国新聞、河北新報、読売新聞、朝日新聞、スポーツナビ、毎日新聞の報道によると、トリノ冬季五輪フィギュアスケート女子シングルのフリーの演技が現地2月23日(日本時間2月24日未明)行われ、荒川静香選手が優勝を決め、今大会においての日本人選手初めてのメダルを獲得した。

河北新報によると、荒川選手はショートプログラム(現地21日=日本時間22日)では3位だったが、フリーでは難易度の高い技を生かして125.32の高得点をマークし、合計得点を191.34とした。ショートプログラムで1位だったアメリカサーシャ・コーエン選手(2位、合計得点:183.36)、ロシアイリーナ・スルツカヤ選手(3位、181.44)をかわした。その他の日本人選手は村主章枝選手が4位(175.23)、安藤美姫選手はオリンピック史上初の4回転ジャンプを試みるも失敗し15位(140.20)に終わった。

NHKによると、冬季五輪において、日本人女子選手が金メダルを獲得したのは1998年・長野大会に於いてのフリースタイルモーグル里谷多英選手以来2人目で、フィギュアスケートでは史上初。読売新聞によると、アジア勢の選手がフィギュアスケートで金メダルを獲得したのも史上初である。またフィギュアスケートに於ける日本人選手のメダル受賞は、1992年のアルベールビル大会の銀メダルだった伊藤みどり選手以来14年(5大会)ぶりのことである。また、中国新聞によると、荒川選手は長野大会(当時16歳)に出場した時は13位と振るわず、2002年ソルトレーク大会は選から漏れていた。しかし、2004年の世界選手権大会で日本人3人目の世界一の座に輝いている。

スポーツニッポンによると、荒川選手は競技後のインタビューで、「本当に驚きました。今回はオリンピックを楽しみたいと考えていたので、まさかメダル獲得になるとは思っていなかった」と話している。

最終結果[編集]

数字は総合得点。SPはショートプログラム、FSはフリースケーティングの得点。

  • 1位:荒川静香  191.34(SP:66.02/FS:125.32)
  • 2位:サーシャ・コーエン(アメリカ)  183.36(SP:66.73/FS:116.63)
  • 3位:イリーナ・スルツカヤ(ロシア)  181.44(SP:66.70/FS:114.74)
  • 4位:村主章枝  175.23(SP:61.75/FS:113.48)
  • 15位:安藤美姫  140.20(SP:56.00/FS:84.20)

出典[編集]