ウィキペディアを取り上げた教科書 検定通過
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【2008年3月29日】
読売新聞ほかの報道によると25日、2009年度から使用される教科書の教科書検定の結果が発表された。読売によると、検定を通過した教科書のうち、開隆堂出版の教科書では「ウィキペディア(Wikipedia)」の成り立ちや利用状況を取り上げた。また増進堂の英語リーティング用教科書ではウィキペディアに掲載されている図表が引用された。
毎日新聞の報道(26日)によると、ウィキペディアから引用された図表は、死刑制度のある国や廃止した国などが色分けされている図。同社は検定意見を受け、国境線の修正を行った。文部科学省は、「図の出典の明記を求め、不正確な個所には意見をつけている。特に(使用への)異論は出なかった」とコメントしている。
ただし、これを踏まえて取材したとするJ-CASTニュースでは、増進堂が生徒にその信憑性が誤解されかねないとして出典先を変えることを検討していると報じた。
また、毎日新聞によると、メディア教育に詳しい藤川大祐・千葉大准教授は、ウィキペディアは教科書などへの引用にはなじまないと述べた。
ウィキペディアはその免責事項の中で提供情報に対して合法性、正確性、安全性等の保証行わないとしており、2次利用は自己責任での利用を掲示している。
「アイシェア」が2007年12月に発表したウィキペディアに関する利用状況の意識調査[2]では、全体の9割が認知している反面、記載内容への信用性には「信用している」との回答が39.4%であった。
脚注
[編集]出典
[編集]- 『Wikipedia:免責事項』 — Wikipedia, 2008年3月29日閲覧
- 『ウィキペディア「信憑性に疑問」 教科書会社が使用中止検討明かす』 — J-CAST, 2008年3月27日
- 加藤隆寛 『教科書検定:高校英語に「ウィキペディア」の地図、引用可』 — 毎日新聞社, 2008年3月26日10時16分
- YOMIURI ONLINE 『国語に谷崎、三島復活…高校教科書』 — 読売新聞社, 2008年3月26日
- 加藤隆寛 『教科書検定:「未完」ネット事典、引用可 高校英語に「ウィキペディア」の地図』 — 毎日新聞社, 2008年3月26日東京朝刊
- 『意識調査「ウィキペディア利用者の約4割が内容を”信用している”と回答」』 — アイシェア, 2007年12月7日
関連ニュース
[編集]- "高校日本史教科書の沖縄戦記述「軍関与」承認"。ウィキニュース、2007年12月27日
- "日本の中央官庁で職員がウィキペディアに書き込み"。ウィキニュース、2007年9月11日
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