なでしこジャパン世界一 - 女子サッカーワールドカップ

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2011年7月19日】 日刊スポーツによると、女子サッカーワールドカップの決勝が7月17日にドイツフランクフルトで行われ、日本代表(なでしこジャパン)アメリカとの大接戦の末2-2からのPK戦3-1で下し、初優勝を決めた。

日刊スポーツによると、前半からアメリカに攻勢を許し、後半24分にモーガンに先制点を許すも、36分に宮間あや選手が同点ゴール。1-1で延長戦に突入し、その前半終了間際に再びアメリカに勝ち越されるが、後半終了間際に澤穂希(ほまれ)選手が同点ゴールを奪いPK戦にゆだねられた。そのPK戦では海堀(かいほり)あゆみ選手が相手のシュートを2本止めるなどの活躍を見せて日本の優勝に導いた。日本がFIFA国際サッカー連盟主管の主要大会で優勝するのは男女を通して初のことである。

毎日新聞によると、大会最優秀選手には大会5得点で得点王になった澤選手が選ばれた。日本は世界ランキング第4位。過去のワールドカップにおいては1995年のベスト8、オリンピックでは2008年北京での4位が最高成績であった。またアメリカは3回目の女子世界一を逃している。

優勝決定の瞬間、国内では[編集]

読売新聞によると、宮間選手、福元美穂選手が所属する女子サッカーのクラブチーム「岡山湯郷」の地元・岡山県美作市(みまさかし)ではかつての旅館だった場所の大広間に多くの市民が詰め掛けて応援イベントが行われ、「優勝を目指してがんばれ」と書かれた日章旗を掲げて市民が応援に臨んだ。

優勝決定の瞬間、会場から「やった」という拍手と歓声が上がり、お好み焼き店の40歳の店主は「こんな大変なことを成し遂げて、日本を明るくしてくれたから、帰ってきたらサービスしたい」と大喜びだった。また同市の安藤美孝(よしたか)市長も「市の体育協会職員として仕事をしながら、限られた時間で練習する2人を見てきた。小さな身体でもやれば出来るということを身をもって示してくれて、働く女性に勇気を与えてくれた」と語っている。

産経新聞によると、3人の代表選手の出身校である常盤木(ときわぎ)学園高校仙台市)でも、サッカー部の後輩が応援し、同チームキャプテンの鈴木里奈選手は「体格に勝るアメリカの長身フォワードに身体をぴたり寄せて自由にプレーさせないようにしていた。高いボールがきた時の処理もうまかった」と分析している。

読売の別の記事によると、海堀選手の地元、京都府長岡京市では、海堀選手が小学生時代に所属していた地元のスポーツ少年団の選手・関係者や市民が応援イベントを行い、優勝決定後「あゆはやりました!!」と大喜びを示した。PK合戦での好セーブに、中学生(13歳)は「やってくれると信じていた。僕の憧れの選手になった」と興奮気味。また別の会場で観戦した中学校時代の同級生の25歳の女性会社員は「あゆは言った事は必ず実行する子だった。信じていました」。スポーツインストラクターで、インターハイの優勝経験を持つ41歳の女性も「私達のころは女の子がサッカーしているだけで驚かれ、優勝なんて奇跡にしか思えない時代だった。今回の快進撃でサッカーをしようと考える女性も増えるはずだろう」と喜びを爆発させている。

ツイッターでもなでしこ世界一[編集]

日経新聞によると、インターネットでの短文メッセージを投稿する「ツイッター」への1秒当たりの投稿数が、優勝決定直後の1秒間当たりで7196件の投稿があり、過去最高のつぶやき数だったというデータが発表された。

早くもCM起用へ[編集]

日刊によると、なでしこジャパンの優勝を受けて、なでしこリーグを協賛する弁当チェーン店のプレナスは、「ほっともっと」のコマーシャルに澤、宮間をはじめとする代表6選手を急遽起用することを発表。7月27-31日のテレビCMや全国の2492店舗全てにポスターを掲示する。同社の宣伝担当「コミュニケーション室」の古賀雅也氏によると「ワールドカップで活躍した選手たちになでしこリーグも、弁当も盛り上げてもらいたい」と起用について説明している。

情報源[編集]