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2025年の夏の甲子園、開会式・開幕試合は初の夕方開催に

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2025年2月9日】

(参考資料)2007年夏の甲子園開会式

日本高校野球連盟朝日新聞社(主催者)は、今年8月に甲子園球場にて開催する予定の第107回全国高等学校野球選手権大会第1回運営委員会を2月7日に行い、8月5日開幕・18日間(休養日3日〈=3回戦2日目、準々決勝、準決勝のそれぞれ翌日に設定〉を含む。初戦組み合わせ抽選会は8月3日に大阪市内で開催)とすることを決めた[1]

今大会は、新たな暑熱対策として、初日の開会式と開幕試合をそれぞれ夕方に開催することを決め、開会式を午後4時から、次いで開幕試合を午後5時30分からナイターで行い初日はこの1試合のみとする[2]。試合を午前中と夕方以後に分けて行う「2部制」は大会2~6日目までのうち、4試合が行われる日に取り入れる[2]。2部制の対象日は午前8時から午前の部2試合、休憩を挟み午後4時15分から夕方の部2試合をそれぞれ実施する。午前の部で午後1時45分までに試合が終了しなかった場合は継続試合とする。8月11日以後は日程の順延が発生しても2部制とはしない[1]。また4日目は序盤戦で継続試合が生じた場合や天候不良などによる順延に備えて、予め午前の2試合のみの予定を組んだ[3]。継続試合の続きの攻撃は、原則としてこの4日目と、予め3試合で日程を組んだ7・8日目に行う予定で、主催者は「初戦に体調不良者が発生しやすいというデータがあり、各校の初戦をできるだけケアできるようにした」としている[2]

2部制は気温が上昇しやすい昼間の時間の開催を極力避ける目的で、2024年度の第106回大会で、初めて3試合開催日で取り入れられたが[4]、大会初日午前中の開会式(平年は9時だったのを2024年度は8時半開始)[4]を終えた後、夕方の部に出場する学校の待ち時間が長くなること[4]で選手の長時間の活動による体力の負担の増大などの課題を抱えており[3]、現にこの第106回大会初日は午前10時の第1試合終了後、第2試合を夕方4時、次いで第3試合に組まれた岐阜城北智弁学園(奈良)の試合は午後6時52分に開始、延長タイブレークにもつれる接戦となり、記録のあるもので最も遅い時間に迫る午後9時36分に終了したことを踏まえて、今回開会式・開幕戦を大会史上初の夕方に行うことを決めた[3]。その一方で、午前の部と夕方の部の観客の入れ替えなど、運営面には大きな混乱がなかったとして、今回も2部制を導入することを検討していることを明かしていた[3]

さらに、選手の給水や体温を冷やすために設けられた「クーリングタイム」の時間はこれまでより2分短くして、5回の攻撃終了後から8分間とすることも決めた[2]

高野連の井本亘事務局長は「去年初めて『2部制』を行い、開会式の日の夕方以降の試合に出場したチームからは実際に『コンディション作りを含めて苦労した』などという声があった。さらに最近の暑さの中で、選手だけでなくプラカードを持つ生徒など、大会関係者のことを考えて夕方からの開催を決めた。今回初めて行ったうえで本当によかったのか、検証していきたい」[3]としたうえで、2部制については「全日程での2部制導入が理想だが、現状では不確定要素がある。昨夏に3試合日で2部制を導入し、一定の効果があったため、今回は4試合日での結果を見て検証したい」[2]とした。

情報源

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  1. 1.0 1.1 朝日新聞デジタル 『夏の甲子園、夕方に開会式 暑さピーク避け、選手の体調に配慮 8月5日開幕「2部制」拡大も』 — 朝日新聞, 2025年2月8日 5時00分
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 毎日jp 長宗拓弥 『「4試合日の2部制で検証を」 夏の甲子園でさらなる暑さ対策』 — 毎日新聞, 2025年2月7日 18時54分(最終更新 2月7日 20時06分)
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 NHK NEWS Web 『高校野球 今夏の甲子園開会式 暑さ対策で午後4時から実施に』 — 日本放送協会, 2025年2月7日 19時34分
  4. 4.0 4.1 4.2 毎日jp 長宗拓弥 『今夏の甲子園開会式は夕方から 開幕試合はナイターに 暑さ対策で』 — 毎日新聞, 2025年2月7日 17時00分(最終更新 2月7日 18時55分)

その他外部資料

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