長崎県沖でヘリ転覆 3人死亡
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【2025年4月6日】
6日午後、長崎県の対馬空港を離陸した後に消息が途絶えた、6人乗りのドクターヘリが、同県の壱岐沖の海中で転覆しているのが見つかった[1][2]。
これまでに搭乗していた6人のうち、3人は、緊急時に膨らむ「フロート」にしがみついていて救助されたが、後の3人は死亡した[1]。
なお、救助された3人は、低体温症の疑いがあり、病院に搬送された[3]。
第七管区海上保安本部によると、6日午後、東京救難調整本部から、「対馬空港から福岡県の病院に向かう民間ヘリが消息不明」という通報があり、捜索活動を行なったところ、午後5時すぎに壱岐島の北側、約30kmの海上でヘリを発見したという[1][2]。
このヘリは、福岡県にある福岡和白病院の医療輸送用ヘリコプターで、午後1時半に壱岐空港を離陸、2時40分に福岡和白病院に到着する予定だった[1]。
なお、病院によると、男性機長(66)、男性整備士(長崎放送では年齢不明とされていたが、長崎国際テレビでは67歳[2]と紹介されている)、女性看護師(28)、男性医師(86)、女性患者(86)とその付き添いの男性(68)の6人が救助され[1]、このうち機長、整備士、看護師は意識があるという[1]。
福岡和白病院の富永隆治院長は「救急医療にはかけがえのないものだと判断して運航を開始したというのが、本当のところで、そういった意味では今回の事故は本当に悲痛の極み」と述べている[2]。同病院からヘリの運行を委託されていた「エス・ジー・シー・佐賀航空」は2024年7月にも福岡県で同様のヘリ墜落事故で2人が死亡した事例があった[2]。