訃報 安藤百福氏

出典:『ウィキニュース』(ベータ版)

【2007年1月6日】 読売新聞、日本経済新聞によると、日本初の即席(インスタント)ラーメンを開発し「即席ラーメンの父」と称えられた日清食品創業者の安藤百福氏が1月5日午後6時40分(日本時間、UTC+9)、急性心筋梗塞で死去した。96歳。

読売によると、安藤氏は1月4日、日清食品で仕事初めの挨拶をしたが、高熱により帰宅。翌5日救急車で池田市の病院に搬送されたが、心肺停止状態になっていた。

安藤氏は1948年、日清食品の母体となる「中交総社」を設立。その後1958年に自宅の研究所でお湯をかけるだけで食べることが出来る即席ラーメンを日本で初めて開発。「チキンラーメン」として発売し、たちまち日清食品を代表するヒット商品に成長させた。その後1971年に同じく日本初のカップ入りの「カップヌードル」を発売。それらは世界各国にも販売路線を拡大した。

安藤氏は1981年に日清食品会長、2005年から取締役を退いて「創業者会長」となっていた。2002年「勲二等旭日重光章」を授与された。晩年まで即席ラーメンの研究に情熱を傾け、自宅近くに「インスタントラーメン発明記念館」を開いたほか、2005年にはスペースシャトル用の宇宙食としてのラーメンを開発させた。 日経によると、死去翌日の6日、池田市のインスタントラーメン発明記念館には訃報を告知するポスターが掲げられ、同館を訪れた見学者は安藤氏の遺業を称え、冥福を祈った。

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