自衛隊機 小牧基地離陸直後に墜落

【2025年5月15日】

事故機と同型のT4練習機

愛知県小牧市にある航空自衛隊小牧基地から宮崎県新富町にある新田原基地へ向かう飛行計画を立てていた航空自衛隊のT4練習機1機が、14日15時6分の離陸直後にレーダーから消失し、同県犬山市の入鹿池に墜落した。

この機体には2人が搭乗していたが、緊急脱出を行った場合には自動で発信される救難信号が発されていない事から、緊急脱出を行う間もなく墜落した可能性があると自衛隊は状況の確認を進めている。

現場では、夜を徹した捜索が行われ、翌15日にはダイバーがボートに乗って救助活動を行う様子も見られた。

航空自衛隊によると、事故を起こしたT4練習機は、1989年に製造された機体で、2019年には同型機でエンジントラブルが発生したことから、部品を交換するなど改修が行われており、事故機も改修を終えていたとのこと。。

また、当日の飛行前の点検では異常はなかった。

中谷元防衛大臣は、参議院外交防衛委員会で「国民に心配をお掛けしていることについて、改めてお詫びする。搭乗員の救助に全力を尽くすとともに、機体の回収に努めていく。事故原因は現時点で明らかになっていないが、究明していく」と述べ、金子容三防衛大臣政務官を現地に派遣した。